世界最後の日だから
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一時間程たってやっと終わった。
正直僕は驚いた。
瞳は大きく、長いまつげ、きれいにカットされた髪は絹のようにきれいだった。
思えばしっかり彼女の顔を見るのは初めてかもしれない。
「ど、どうかな・・・?」
「すごく可愛いよ!やっぱりカットして正解だたよ!」
「あ、ありが、とう・・・」
彼女は少し頬を赤らめてそう答えた。
「せっかくだし服も買いに行こうよ!」
「、うんっ!」
笑顔で答える彼女はやっぱりすごくきれいだった。
そして僕らはなん件もの店を回って彼女にぴったりの服を探しまわった。
二時間近く選び続けてやっと納得のいくコーディネートになった。
「こんなに楽しいのはいつ振りかな〜」
「楽しんでもらってるんだね」
「うんっ!すごく楽しい!」
この笑顔をずっと見ていたい。そんなことを思って、改めて僕は世界が終わってほしくないと祈った。
『世界が終わる』そのことに彼女はどう思っているのだろうか・・
その答えを僕は最期まで知ることはできなかった・・・。
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