ハイスクールD×D ゼオン編
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ーに招待され、初めて顔を合わせる事になった。
「はじめまして、リアス・グレモリーです。ゼオン様の噂は色々と聞こえて来ていますわ。先日、最上級悪魔に昇格された事も」
「ゼオンで結構だ。堅苦しいのは大人になってからで十分だ。今は子供らしく楽しむ時期だ」
そう言ってから懐から用意しておいたプレゼントの入った小箱を手渡す。中には人間界の山奥で知り合った銀細工師の老人に作って貰った髪飾りが入っている。
「綺麗」
隣に居たグレモリー卿に促されて小箱を開けたリアス嬢は髪飾りに見惚れる。
「生憎と誰かに贈り物をする事など無かったから悩んだのだが、気に入ってくれたなら何よりだ」
「ええ、とても気に入ったわ。ありがとう」
年相応に笑うリアス嬢を見て、オレもそんな風に笑いたかったと思ってしまう。無論、それを外に出す様な真似はせずにリアス嬢に笑いかける。
その後、他の招待客にも挨拶の必要のあるリアス嬢達と別れて会場の端の方で招待客を眺める。その多くがオレの方を見てから近くに居る者と何かを話す。聴力を強化して盗み聞きをしてみると、オレに対する陰口ばかりで中には何処から知ったのかオレのマントとブローチの出処を話している。
不愉快ではあるがこの程度なら適当に流せば良いだけだ。そう思っていたのだが
「お前が噂のゼオンか、大した事なさそうだな。まあ産まれる前から魔道具に包まれている位だからな。所詮はその程度の存在か」
まさか正面から喧嘩を売られるとは思ってもみなかった。生まれ変わってから初めての経験だな。相手を見てみると、オレと同年代位で趣味の悪い赤いスーツを着崩している。若干何処かで見た覚えがある様な無い様なそんな男だ。まあその程度の安い挑発には乗らないけどな。
「この分ならお前の弟とやらも大した事無いのだろう」
前言撤回、こいつは殺す。いや、殺すと面倒だからトラウマを植え付ける。この喧嘩買うぞ。だが、オレから仕掛けるのは駄目だ。どうにか正式にゲームまで持ち込まなくてはならない。若干漏れた殺気を抑えると、殺気に反応したグレモリー卿達がやってくる。その中に魔王ルシファー様が居た。
「今日は妹の誕生パーティーなのに何事だい?」
「いえ、将来の宣戦布告を受けただけです。魔王ルシファー様」
すぐさま臣下の礼を取りながら答える。オレに喧嘩を売って来た男も慌てて臣下の礼を取りながら首を縦に振る。
「ははっ、そうかい。中々元気があるみたいだね。なんなら余興で今からやりあってみるかい?ゼオン君にしてもリアスに良い所を見せたいだろう?」
ルシファー様の言葉に内心でガッツポーズを取りながらも表には決して出さずに答える。
「ルシファー様、私はそれでも構わないのですがそれでは彼に勝ち目がありませ
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