第二十一話
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さて、今日はレーティングゲーム当日。
つまりは今日でディオドラの正体がわかるって事だ。
「それで?イッセー君はディオドラが禍の団の一味だと?」
「ああ、情報によればな。根拠はある」
そして俺は俺と一緒に観戦室にいるサーゼクスさん、オーディンさん、アザゼルさんに説明する。
「なるほどな……それに関しては俺も思ってたんだ」
と、アザゼルさんは賛成派のようだ。
「私もそれに関しては…同意するけど、でも同族を疑ったりはしたくないな」
サーゼクスさんは目で確かめなければ信じないらしい。
「ふむ……まあ、もう少しすればわかる事じゃ。黙って観戦をしようではないか」
そう言ったのはオーディンさんだ。
「いいんですか?」
「何、いざとなったら儂もいるし、お主だっておるじゃろ?」
信用してくれているんだろうけど……。
「アーシア……」
いよいよレーティングゲームが始まる……。
会場は白く、地面は石造り、ただ何もないただっ広い空間で一定間隔で柱のようなものが埋め込まれているな。
後方を見ると、そこには大きな神殿のようなものがある……だけど何か様子がおかしい。
グレモリー眷属は戦闘フィールドに到着したはずなのに未だにアナウンスが来ない上にディオドラの眷属も到着した様子はない。
神殿の反対側にあるところに魔法陣が現れ、それが次々と現れていく。
その数は一つや二つの騒ぎじゃない。
何重にも魔法陣が描かれていく。
「あれはアスタロトの紋章ではないぞ!」
隣でサーゼクスがそう叫ぶ。
現れ続ける悪魔―――禍の団に堕ちた旧魔王派の悪魔どもを睨みつける。
その数は十や二十を軽く超えている……下手をすれば千を超える旧魔王派の悪魔共だ。
なんて数を送ってきやがる……!
ってことはつまりこれは……ゲームがテロ組織に乗っ取られた。
「サーゼクス、これではっきりしたな。ディオドラはこのレーティングゲームを売った」
「……そうだね」
未だに信じられないのか生返事で返してくるサーゼクス。
すると観戦室にも同じような紋章の魔方陣が現れた。
「どうやらこっちにも来たみたいだな」
俺は携帯でヴァーリに連絡を入れる。
「ヴァーリ、そっちはどうだ?」
『イッセー君の予想通り。魔方陣がうじゃうじゃと湧き出てるよ』
と、まるでGが出てきたかのように言うヴァーリ。
「アーシアは?」
『大丈夫、何とか……アーシア!?アーシア!?』
と、大丈夫と言った後にヴァーリの狼狽した声が聞こえてきた。
「どうした!?」
『ごめん、イッセー!あいつら、
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