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機動戦士ガンダムSEED DESTINY〜SAVIOUR〜
第二十八話 本物と偽物
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一方ミネルバではオーブのアスハ代表の声明が出されると言う。
ミネルバクルー達は自然に休憩室の大画面テレビの前に集まった。
カガリ『オーブ連合首長国代表首長、カガリ・ユラ・アスハです。今日私は全世界のメディアを通じ、プラント最高評議会議長、ギルバート・デュランダル氏にメッセージを送りたいと思います』
ルナマリア「ああ!!オーブの馬鹿姫!!」
ハイネ「おいおい言い過ぎだぜ?否定は出来ないけどな」
カガリ『過日、様々な情報と共に我々に送られたロゴスに関するデュランダル議長のメッセージは確かに衝撃的なものでした。ロゴスを討つ。そして戦争のない世界にというの議長の言葉は、今のこの混迷の世界で政治に携わる者としても、また生きる一個人としても確かに魅力を感じざるを得ません。ですが、議長は、ロゴスが意図的に“世界”とやらを操作し、戦争を起こしてきたと言う。これはつまり、ロゴスという、民間の一組織が、世界各国の世論を誘導し国家間紛争を誘導してきたという意味であると解釈している。個人的にはこれだけで既に大いに疑問があるが、仮にそうだとして、これを裏付ける証拠はどこにあるのか?議長はまず、これを立証するべき……』
ハイネ「ん?何だ?」
突如画面が乱れ、ミーアが現れる。
ミーア『私はラクス・クラインです。過日行われたオーブでの戦闘はもう皆さんも御存じのことでしょう。プラントとも親しい関係にあったオーブが、何故ジブリール氏を庇うような発言をするのか理解することは出来ません。ブルーコスモスの盟主、プラントに核を放つことも巨大破壊兵器で街を焼くことも、子供達をただ戦いの道具とするこもと厭わぬ人間を、何故オーブはそうまでして庇うのでしょうか。私達の世界に、誘惑は数多くあります。より良きもの、多くのものをと。望むことは無論悪いことではありません。ですがロゴスは別です。あれはあってはならないもの。この人の世に不要で邪悪なものです。私達はそれを……』
?『その方の姿に惑わされないでください』
ステラ「あ…」
また画面が乱れ、再びオーブのカガリ・ユラ・アスハが映る。
そしてその横には……。
ラクス『私はラクス・クラインです。私と同じ顔、同じ声、同じなの方がデュランダル議長と共にいらっしゃることは知っています。ですが、私、シーゲル・クラインの娘であり、先の大戦ではAAと共に戦いました私は、今もあの時と同じ彼の艦とオーブのアスハ代表の下におります。彼女と私は違うものであり、その想いも違うということをまずは申し上げたいと思います。私はデュランダル議長の言葉と行動を支持しておりません』
皆息を呑んでいる。
画面はテレビ局のものが気を利かしたのだろう。
左右に分割され、ラクス・クラインと、ミーアが同時に映っている
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