第六十一話
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ほんとだ〜。あ、この小さい子もかわいくない?」
「って、男一人だけ!?居心地ホントにいいの!?」
「馴れです。もう気にもなりませんよ」
そう言いながら、俺は両親の写真を表示し、また四人は面白い反応をしてくれる。
よし、この感じならまだ大丈夫だ。林姉も落ち着いてきたことだし、そろそろ再開するとしよう。
「あ、そうだ。弟君は何て名前なの?」
「あれ、まだ名乗ってもいませんでしたか?」
これはミスったな。
自己紹介くらいはしておくべきだった。
「では改めて、俺は神代武双。武道の武に双子の双で武双です。姉がいつもお世話になってます」
「へぇ、面白い字だね。また会うことがあったら、声くらいはかけてくれ」
「はい。では、また」
そして、俺は席を立って会計を済まし、店を出た。
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