第2部 ALO
32話 ルグルー回廊
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ーファは案の定、姿が見えなくなる魔法を使ったが兄さんがふと声を上げた
「あれは?」
兄さんが指を指す方にはコウモリがいた
リーファはそれを見て、魔法でそれを倒す
「急いで走るよ!」
「隠れるのはだめなのか?」
「だめ。もう遅いわ。それに、あれは火属性のトレーサー」
察しのいい兄さんはそれだけで何の種族か分かったようだ
「ってことはサラマンダーか!」
「そういうこと」
僕達は全力で走る
だが、後少しで街に着くというところで前に壁が立ちはだかる
兄さんは剣を抜き、壁に突き立てたが壊れない
「無駄よ。それは魔法でしか破壊出来ない」
リーファの言葉に
「早く言ってくれ」
と言った
サラマンダーのうち、4人は盾持ちで、その後ろに残り10人がいた
「盾ねえ……ちょっと相性悪いな」
「いや、ちょっとどころじゃないでしよ」
僕のことを少し見て、
「タクヤ、盾の奴らよろしく」
そう言って、サラマンダーに向かって走った
「ちょっと!?兄さん!」
盾持ちの人達は盾を構える
だが、兄さんはそんなことはお構いなく、走る
だが、その瞬間、僕達は言葉を失った
兄さんは盾持ちの人達を飛び越え、後ろの人達に切りかかった
サラマンダーは混乱し始めた
なんとか体制を立て替えそうとしているが、もう遅い
みるみるうちに人数が減っていく
さらに、兄さんは何かを唱えている
しばらくして、5メートルはありそうなモンスターに姿を変える
「あれってグリームアイズだよね?」
ポツリと一言言ってしまうほど、兄さんが変化した姿はグリームアイズに似ていた
「お兄ちゃんなの?」
リーファは絶句中だ
と言う事でますますサラマンダーは混乱した
だが、兄さんは一人を残して、元の姿に戻った
「いやあ、暴れた暴れた」
「お疲れ」
僕が声を掛けると頷いて、一人残した男に
「よ!ナイスファイト!」
と声を掛けた
男は間抜けな返事をした
「取引なんだが、どうしてこんな事をしたのか、話してくれれば、今の戦闘で手に入れた物全部あげようかなって」
男は嬉しそうに
「マジ?」
と聞いてきた
兄さんは
「マジ!」
と答えたら二人して握手をしていた
どうやら、取引成立のようだ
後ろでその様子を見ていた女子二人は
「男って身も蓋もないわね」
「ですね」
と言った
「僕は違うからね!」
さりげなく、兄さんと一緒にしないでいただきたい
兄さんは男との話が終わったようで、こちらに来ていた
兄さんの話によると、サラマンダーはシルフとケットシーの領主会談を邪魔するらしい
僕
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