暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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う言葉になっていたはずであり、こんなアンチフレンドリーなものではないはずだ。

「アナタは………誰なの?」

聞こえなかったと思ったのか、それとも別の理由からか、ルナは繰り返しそう言った。

しかし、当の本人である黒衣の少年は、まるでこちらの言葉が聞こえていないかのように、構えたままの体勢で沈黙している。

焦れるような数秒間の後。

『……………除sdf』

「「…………?」」

『jmvs排除dlksgv;除害nhlk駆除adsh除去agvdsn』

滑らか過ぎて、逆に無機質な音声が空間内に放たれた後、伏せ気味になっていた少年の瞳に力が入ったような気がした。しかしそれは歓待するべきことではないかもしれない。なぜなら、こちらを見る少年の瞳に宿ったのは、明らかな敵意の二文字なのだから。

『dfkj除斥dsk除伐as除名dklg除菌sh』

ゴアッッ!!!と風が吹き荒れる。

四方八方、もしかしたらイグドラシル・シティ全体に今現在流れている大気の流動、その全てが目の前のソレイユと呼ばれた少年を中心に集まっていく。

―――桁が………違いすぎる!

冷水をぶちまけられたかのような感覚が全身に走った。

とても人間に出せる出力の心意現象には、にわかに思えなかった。生態の脳が出せる、つまり一個人の生命体が成せるイメージの総量には絶対的な限りがある。それを超えることは、人間が人間である以上絶対に不可能なことなのだ。

―――なんだ。

しかし

だけど

それなのに

目の前の少年は、まるでその絶対的にそびえる壁などないかのように、軽々とそこを越えてきた。ただ、自分たちを葬り去るという、それだけの理由で。

―――僕たちの目の前にいる()()は、なんだ…………!!?

混乱の真っ只中を極める中、こちらにはまったくお構いなしに少年が災厄の塊のような両腕を振り下ろす。そこには、慈悲も、容赦もない。ただただ、目の前に存在するものの一切を排除するという意思しか持ち合わせていなかった。

くそっ!と半ば吐き捨てるように紅衣の少年は叫び、精神を深い心の底へと突き落とす。

「ルナねーちゃん!」

「なっ、なにッッ!?」

「もうここまで来たら分かると思うけど、たぶんアレはねーちゃんの探してる人じゃないでしょ!?」

怒鳴るように問うたレンのその声に、思わずといったように肩をビクリと震わせつつも、ルナは同じように叫び返した。

「あんなの、ソレイユじゃないよ!何より、剣が違う……」

「……………そ。なら良かった」

良かった?と目を剥きながらこちらを見る少女の視線に構うことなく、レンは天高く己の両腕を上げた。ちょうど、今しがた振り下ろされてくる暴風のギ
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