狩人の襲撃
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近くで、膝をつき動けずにいるセイバー。そして、
「ハァッ!ハァッ!!」
今にもバーサーカーに握りつぶされそうになっている遠坂の姿が目に映った。
(なっ!?と、遠坂!)
体を前に動かそうとするが、動かない。足に地面がくっついてるようだ。遠坂の顔には、玉のような汗が浮かぶほど疲弊している。こんな遠坂を見るのは初めてだ。
恐らく、魔力もほとんど空になっているため、魔術も使えないのだろう。
「頑張るわねリン。でも、わたし疲れちゃったから終わりにしましょ?」
そんな遠坂をまるで、実験動物を処理するかのようにイリヤはバーサーカーに
「バーサーカー、もういいわよ。潰しちゃって」
処刑を命じるイリヤ。命令通り、バーサーカーは、ギチィギチィと音を立てながら遠坂を握る力をあげた。
「あが……!」
(遠坂!!)
見ている俺も思わず声をあげてしまった。
(や、やめろ……それ以上やったら遠坂が……………)
これは夢だとわかっている。でも、目の前で大切な人が死ぬとこなんか見たくない。それが遠坂なら尚更だ!!しかし、俺の意思とは対象的に、体は動くところか、
(がっ!!!)
身が焼けるような激痛に襲われる。か、体が熱い。身体中に火がついたようだ。
「凛!」
セイバーの声も虚しく、バーサーカーは、更に力を入れようとした途端、
「「「「「!?」」」」」
目の前に信じられない光景があった。バーサーカーの腕が切り落とされたのだ。
それにより、手から解放された遠坂は、地面に倒れたが、見たところ目立った外傷はない。よかった………本当に良かった。
「嘘でしょ………!?」
バーサーカーの切り落とされた自体は、確かに信じられない。しかし、切り落とした人物にイリヤだけでなく全員が驚愕を覚えた。
「シロウ!?」
エミヤシロウだ。エミヤシロウがいつの間にか、投影していた剣で腕を切り落とした。だが、セイバーが驚いているのは、バーサーカーの腕を切りおとしたことだけではない。
驚いているところは、エミヤシロウが持っている剣。伝説では、彼女が引き抜き、永遠に失った王の選定の剣。
名は、勝利すべき黄金の剣彼女にとっては約束された勝利の剣よりもなじみが深い聖剣。だが
「………ダメだ」
エミヤシロウのつぶやきと共に、剣は砕け散った。エミヤシロウのいう通り、俺から見ても今のは、骨子の想定が甘い。
「あの剣を模造したなら砕けるなんてあり得ない。もう一度」
エミヤシロウも理解しているようで再度投影を試みるが、
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ッ!!!!」
後ろから、バーサーカーが斧剣を振り上げ襲いかか
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