狩人の襲撃
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うとしているということだけわかった。
「いいか。お前は戦う者ではなく、生み出す物にすぎん。余分な事など考えるな。お前に出来る事は一つだけだろう。ならば、その一つを極めてみろ」
アーチャーは投影した干将・莫邪を天井に投げつけ、自ら退路を断つかのように塞いだ。それを見ていたエミヤシロウは守るべき少女達の後を追う。その瞬間ザァーと目の前に砂嵐が走し、暗転した。
《二回戦 三日目》
「いい加減、起きんか!」
「痛って!?」
突然、浮遊感が体をやってきたと思ったら、すぐに体の芯に響くくらいの衝撃が襲う。目を開けてみると俺を見下ろすアーチャーがいた。
どうやら、背中から床に落とされたらしい。受け身を取り損なったのでかなり痛い。
「なにしやがる!?」
「お前が何時までも寝てるのが悪いのだろう」
時計を見てみると9時を過ぎている。まずい、昨日の疲れからのせいかいつもより眠り過ぎたな……………。
「さっさと用意せんか。たわけ!」
こいつの勇姿が出てきた夢を見ていた気がするが、あんな起こされ方をされたせいで、忘れてしまった。
第一、そんな夢を見る自体あり得ないか。気のせいだな……………。そう自分の中で決めつけ、部屋をから廊下へと移る。
「っ!?」
すると、廊下へ出た瞬間底冷えするような悪寒を全身で感じ取っていた。
『どうやら、我々は狙われているみたいだ』
俺たちを狙うとしたら、あの緑のアーチャー(仮)しかいない。
(それに、いつもに比べ、静か過ぎる)
マスター達が一斉に居なくなったような人気の無さ。階段の前まで来ると、明らかにそれは背後から此方を狙っている、と確信できた。
しかし、その行為は、マスターとサーヴァント共々制限を受けると言うことだ。
それを逆手に取り、生き残ったならば、対決の日までステータス低下という罰則が相手に与えることができ、戦いを有利に運べる。
『いいか、振り向くな。振り向けば、殺される』
今居るのは二階。一階か三階、どちらに逃げるかと考えれば、三階に逃げるのは論外だ。一階、向けて逃げるのが最善だろう。
(分かってるさ。このままは、アリーナに行くぞ)
『ほう。ちゃんとわかってるじゃないか。一階に着いたら私の合図に合わせろ』
(ああ。頼むぞ)
気づかないふりをして一階へとたどり着く。そろそろ、仕留めにきたのか殺気が頭、心臓と言った急所を次々と狙っている様に移
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