TURN144 戦争の後その三
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「大きな戦争はもう起きないだろうが」
「武力を用いた戦争はですね」
「経済戦争が主体になる」
これからの戦争はそうした戦争になっていくというのだ。
「人類の社会はこれからも大変だ、けれどな」
「今はですね」
「こうして皆、一緒に戦った面々がたまにでも集まって楽しくやる」
そのことはというのだ。
「いいことだからな」
「そうですね、世界の皆が」
各国も要人達も皆楽しく遊んでいる、ビーチでセーラ達と共にティータイムを楽しむイギリスをフランスが茶化しロシアとアメリカ、中国はどうも微妙な雰囲気の中で西瓜割りをしている。イタリアはドイツに怒られていてロマーノがそのドイツに反発を見せている。
ダグラスはサーフィンを楽しみリンファとランファは肌を焼いている。レーティアはグレシア、エルミーと共に木陰にいる。
ムッチリーニはパスタを食べていてシャルロットもその横でワインを楽しんでいる。カテーリンとミーシャは田中の首から下を砂に埋めて遊んでいる、真希も一緒だ。
山本は酒を飲もうとして古賀に止められ小澤と南雲は海の中だ。宇垣は平賀、山下と共に帝と砂浜で茶を飲んでいる。他の要人や国家達もそれぞれ楽しんでいる。
その中でだ、東郷はスカーレットを見て言うのだった。
「平和だな」
「ええ、そうね」
黒と青のビキニのスカーレットは見事なスタイルを見せつつ微笑んで応える。
「これ以上はないまでに」
「この平和が続いて欲しいな」
「そうね、このままね」
「人間の社会の揉めごとは続くにしても」
「たまにはこうしてね」
「集まって仲良く楽しくするのもな」
「いいものよね」
スカーレットもこう言う、そしてだった。
柴神もだ、こう言うのだった。
「戦争は終わってずっとましな世界になった、大きな戦争はまず怒らな飼うなった」
「まずはそのことで、ですね」
「よしとしよう」
柴神は日本に述べた。
「そしてこれから少しずつだ」
「よりよい世界にしていきますか」
「人は何度も過ちを犯しながらも少しずつ進んでいくものだ」
柴神はこの上なく優しい目で今ビーチにいる全員を見て言った。
「だからだ」
「私達も共にですね」
「歩いていこう」
「これからもな」
「わかりました」
日本も優しい微笑みで柴神に応えた、そうしてだった。
今は平和を楽しむのだった、少しずつ先に歩いていくことを見ながら。
その柴神と日本にだ、東郷は微笑んでこう言った。
「どうですか、今からカレーでも」
「うむ、ではな」
「頂きます」
ビーチでのカレーも楽しむ、平和になってから食べるカレーはこの世で最も美味いものだった。
TURN144 完
ヘタリア大帝国 完
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