IS学園に潜む者
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る羽目になったのはトラウマである…。
「ていうか、その武装を持っているってことは…」
「あぁ、イギリスから帰ってきたばかりだ」
成程、任務達成の暁に貰った特別休暇なのね。でも何故に俺の隠れ家に来るのかね…?
「ここは他の場所より落ち着く。隠れアジトのくせに生活感たっぷりでな…」
「生活感たっぷりだと?そんなわけ…」
―――書店並の冊数を誇るマンガとラノベの数々
―――最新鋭のゲーム機にパソコン
―――膨大な量のお菓子やインスタント食品
―――申し訳程度に置いてある仕事道具
「……オカシイな、最初はこんなじゃ無かったのに…」
基本的にこの部屋から出れないので、このようなインドアクオリティーな状況になってしまったのだが、自覚してみるととんでもないなコレ。引き篭もりの末路と言っても過言では無い有様である…
「まぁ、ここに来る理由はそれだけでは無いのだが………む、菓子が無くなった…」
何やら呟いていたマドカだったが、菓子袋の中身が空となるや否やそれを放り捨て、近くにあったポテチ(未開封)に手を伸ばした。って、ちょっと待て…
「お前さっきからバリボリ食ってるが、それ何袋目だ?」
「4つ目」
「没収!!」
「だが断る!!」
全力で飛び掛かる俺、それを避けるアイツ。『亡国機業』のエージェントという無駄にハイスペックな二人による携帯の奪い合い。二人とも随分と派手な動きをしてるのに部屋の備品は何一つ壊れず、飛び散らないのは流石というべきか…。
「てぇい!!」
「ぬあ、貴様!?」
「ったく、人の食料をなんだと思ってやがるんだ…」
「おのれ……仕方ない、ポテチが無ければこの冷凍ピザを食べれば良いか…」
「ふざっけんな!!」
監視対象である織斑一夏は現在、臨海学校の最中でこの学園におらず、その間は別のエージェントが奴の事を担当している。だから、奴が帰ってくるまで俺は、実質休暇期間中である。
けれどぶっちゃけた話、凄く暇だった。
休暇つっても、無暗に外に出れないのは変わらない。ハーレムドンカーンの監視以外にやることと言ったら、部屋に置いてある暇つぶし道具とスコールの姉御との通信ぐらいしかない。
だからコイツが来てくれたのは正直に言うと嬉しかった……恥ずかしいから絶対に言わないけど…。
「返せ、俺の夕飯を返せマドカぁ!!」
「ほほう、これはセヴァスの夕飯だったのか。では、一思いに頂くとしよう」
―――『亡国機業』、『フォレスト』チーム所属
―――コードネーム『6(セイス)』
―――正式
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