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機動戦士ガンダムSEED DESTINY〜SAVIOUR〜
第二十四話 新たな力
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ねばならないと!!誰が!!何故言うのです!!何故我々は手を取り合ってはいけないのですか!!』

途中でミーアが現れ、議長を静めるように議長の肩に手を置く。

ミーア『この度の戦争は確かに私共コーディネーターの一部の者達が起こした、大きな惨劇から始まりました。それを止め得なかったこと、それによって生まれてしまった数多の悲劇を、私共も忘れはしません。被災された方々の悲しみ、苦しみは今も尚、深く果てないことでしょう。それもまた新たなる戦いへの引き金を引いてしまったのも、仕方のないことだったのかもしれません。ですが!!このままではいけません!!こんな討ち合うばかりの世界に、安らぎはないのです!!果てしなく続く憎しみの連鎖も苦しさを、私達はもう充分に知ったはずではありませんか?どうか目を覆う涙を拭ったら前を見てください!!その悲しみを叫んだら今度は相手の言葉を聞いてください!!そうして私達は優しさと光の溢れる世界へ帰ろうではありませんか!!それが私達全ての人の、真の願いでもあるはずです!!』

再び議長が立ち上がり話し始める。

デュランダル『なのにどうあってもそれを邪魔しようとする者がいるのです。自分達の利益のために戦えと、戦わない者は臆病だ、従わない者は裏切りだ、そう叫んで常に我等に武器を持たせ敵を創り上げて、討てと指し示してきた者達。平和な世界にだけはさせまいとする者達。このユーラシア西側の惨劇も彼等の仕業であることは明らかです!!間違った危険な存在とコーディネーターを忌み嫌うあのブルーコスモスも、彼等の創り上げたものに過ぎないことを皆さんは御存じでしょうか?その背後にいる彼等、そうして常に敵を創り上げ、常に世界に戦争をもたらそうとする軍需産業複合体、死の商人、ロゴス!!彼等こそが平和を望む私達全ての、真の敵です!!私が心から願うのはもう二度と戦争など起きない平和な世界です。よってそれを阻害せんとする者、世界の真の敵、ロゴスこそを滅ぼさんと戦うことを私はここに宣言します!!私だって名を挙げた方々に軍を送るような馬鹿な真似をするつもりはありません。ロゴスを討つというのはそういうことではない。ただ、彼等の創るこの歪んだ戦争のシステムは、今度こそもう本当に終わりにしたい。コーディネーターは間違った危険な存在と、分かり合えぬ化け物と、何故あなた方は思うのです?そもそもいつ?誰がそう言い出したのです?私から見ればこんなことを平然と出来るロゴスの方がよほど化け物だ。それもこれもただ我々と戦い続けるためだけにやっている』

画面には、ロドニアのラボで得られたらしい資料が流れている。

デュランダル『己の身に危険が迫れば人は皆戦います。それは本能です。だから彼等は討つ。そして討ち返させる。私達の歴史はそんな悲しい繰り返しだ。戦争が終われば兵器は要らない。
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