二回戦開始
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実体化を解いて逃げるランサー。あの聖杯戦争の話をしてないのかな?理由はわからないがランサーが言わないのなら俺から遠坂に説明することでもないか。
「ああ!また気になることだけ言って逃げたわね」
「その大変そうだな遠坂」
俺の言葉を聞くとキッ!と一睨みをする遠坂。しかし、それはわずかな時間だけで、すぐに踵を返し、階段をゆっくりと登り始める。
「なんか興が削がれちゃったわ。また後日会いましょう衛宮君。いろいろと聞きたいこともあるし…………」
それだけいうと遠坂は階段を登るスピードを早めて姿が見えなくなった。おそらく、ランサーや俺たちの関係が聞きたいのだろう。う〜んここ話すべきかな?
『いつまでぼっとしている。早くマイルームにかえて休むぞ』
悩んでいる俺にアーチャーは怒鳴ってきやがった。さっきまで一言もしゃべらなかったくせに…………。
「はいはい。それじゃあ帰るか」
俺も階段を登り二階のマイルームに向かう。マイルームに帰ってくると緊張がとけたのか疲労感が襲ってきた。無理もない。宝具の投影や血をかなり失った。
「悪い。俺はもう寝る」
「それがいいだろう。今日はもう寝ろ」
アーチャーも積み上げた椅子に腰をかけ腕組みをして目をつぶる。寝るつもりか?英霊は睡眠がいらないはずなのに………………今度聞いてみるか。俺は藤ねえに蜜柑を届けた時に貰った名称タイガーライトの電気を消す。部屋が真っ暗にしてベット(自作)にはいると疲れは思った以上に出ていたらしく、直ぐに眠りについた。明日になれば、二回戦が始まる。今はとにかく休まないとな。
目的のない旅
海図を忘れた航海
君の理想の果てにあるのは、迷った末の無残な死だ
……だが 誰しもは初めは未熟な航海者に過ぎない
骨子のない覚悟では、勝利には届かない
残り64人
動くもの一つ無い、戦いの終わった戦場を見つめる少女の夢を。いや、それを少女の夢と称するのは過ちである。
目の前にいる己の為した破壊と殺戮を見据えるその少女は確かにセイバーだが、傍に居る筈のセイバーでは無く、召喚された時の彼女ですらなく、一人の王であった。
王は、青と金の豪奢な装飾が施され黄金の光を蓄えた彼女の剣を地に突き立て、真直ぐに前だけを見詰めている。その瞳は、微塵も揺るがない。視線を辿ってみると
(あっ…………)
思わず息をついてしまった。
王が見つめているものは、王自身の死である。戦場の中心で、愛馬にもたれ
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