無人の校舎
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やっぱり、学校は休みだった。
無人の校舎、僕は独り校舎裏にある庭を歩いていた。
こんなに静まり返った校舎に来たのは初めてだ。
「これだけ静かだとちょっと気味悪いな・・・」
一人だとわかると独り言が多くなる。
その後も僕は校舎の周りを散歩した。
ある程度散歩したあと、無人の校舎に入ってみたいという衝動にかられた。
だが、昇降口が開いてるはずもない。
普段つかわない頭をフル回転させ20分後に出した結論は・・・
「あ!窓割ればいいじゃん!」
大した頭ではないことはあきらかだ。
「どうせ地球も今日で終わりだしね!」
僕はそこらへんにある少し大き目の石を拾ってくる。
その石を振り上げ、窓を割ろうとしたとき・・・
「あ」
「あ」
視界の隅に映った人影に焦点をあわせる。
そこには同級生の姿があった。
「あ、危な・・」
彼女が危ないと言いかけたとき、僕の頭上に激痛がはしった。
「いってぇ〜」
振り上げたままだった石の重さに耐えられずそのまま僕の頭に落下してきた。
僕は頭をおさえその場にへたり込む。
「だ、大丈夫、ですか?」
彼女は少し長めの前髪から心配そうな目をのぞかせる。
「う、うん。大丈夫〜」
なんて笑顔で問いかけに答えるが実のところめちゃくちゃ痛い。
心配そうに僕を見ている彼女はいじめを受けていた・・・
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