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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十八話 Lost memory
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もいえねぇけど、昔みたいに戻る事を目指すにしろ、きっぱり拒絶するにしろ、“怖い”をそのままにするんじゃ、“苦しい”のも、そのままだぜ?……お互いにな」
「…………」
そう言うと、ライノはよっこらせ。と立ち上がり、ニッと笑って言った。

「ま、後悔しないように何時かはけじめ付けろよ。んじゃ、言いっ放しで悪いが……俺は先戻ってっから」
「……うん」
クラナがコクリと頷くと、ライノはのんびりとした様子でロッジへと戻って行く。

「……怖いままじゃ……苦しいまま……か」
[……相棒……]
空を見上げて、クラナは呟く。
空に輝く星達は、クラナに何か答えを示してくれるわけではない。しかしそれでも、少しだけ乱れた心を落ち着かせてくれる気がした。

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