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【完結】剣製の魔法少女戦記
第五章 StrikerS編
第百五十六話  『機動六課、出撃』
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と思うけど、聖王のクローンであるヴィヴィ様はもう放っておいてもいいんですか?」
『そうだね、セイン。確かにひと時の間でも計画の中核を担っていたのは確かだ。
だがね。もうクローンより聖王本人がいるのだから計画には彼女は必要はないのだよ』
「そっか。結構会うのは楽しみにしていたんですけどねー」

セインは残念がるがその顔には「ニシシ」と笑みを浮かべているのだった。



◆◇―――――――――◇◆



アースラでは艦長席に座っているはやてがカリムとともに話をしていた。

「…さて、状況的にはなってほしくない状況にまでなってしもうたな」
『ごめんなさい、はやて。聖王教会の、いえ私の予言の不手際だわ。
あの予言はオリヴィエ陛下から聞かされていた対軍宝具である『聖王のゆりかご』だって分かっていたのに、ゆりかごのありかまで探し出すことはできなかった…』
「それはしょうがないわ。すでにスカリエッティの手に落ちていたんだから探しようがないと言うもんや。だから気に病んだらあかんよ、カリム」
『ありがとう、はやて…』

はやてが沈んでいるカリムを励ましていると、そこにクロノがモニター越しに姿を現して、

『割り込み失礼するよ、はやて』
「クロノく…いえ、クロノ提督。こんな時にどないしましたか?」
『事態は分かっているんだろう…?』
「当然や。目の前にすでにそれがあるんやからな」
『ああ、そうだな。本局はあの巨大戦艦…『聖王のゆりかご』を極めて危険なロストロギアと認定した。
それで僕達はもう動き出しているところだ』
「それは当然といえば当然やな」

海の主力部隊がすでにミッドに向かっているという報告を聞いて、はやてはひとまず保険ができたと思う。

『地上部隊と協力して事態に当たるとするよ』
「任せたよ」
『ああ。それで機動六課は動けるか…?』
「もちのろんや。もうみんなはいつでも出せる…。あの襲撃で奪われたもの、なにもかも取り戻すつもりや」
『そうか。なのは達を、頼んだぞ。はやて。それにユーノから伝言を預かっている』
「ユーノ君から…?」
『ああ、なのはを無事救出できたら伝えて欲しい。『なのは、もう君を一人にしない。僕が君を守るよ…!』ってな…。あいつらしくもない慌てようだったよ』

そのキザなセリフにはやては思わず「クスッ」と笑みを浮かべて、

「残念やけど、ユーノ君に伝えておいて。そのセリフは直接本人の前で言え、ってね♪」
『くっくっく。確かに…。承知した。伝えておこう。それじゃそちらの健闘を祈るよ、はやて』
「任せとき!」

それでクロノとの通信を切ると、はやては笑みを浮かべて、

「なのはちゃん…。ユーノ君の重い腰を上げさせるほど心配させたんやから、無事に帰ってこないと承知
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