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機動戦士ガンダムSEED DESTINY〜SAVIOUR〜
第二十二話 叱責
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ン「でなけりゃ、ただの無鉄砲の馬鹿だけどな」
そう言うと、悪戯な笑みを浮かべてシンはミーティングルームからいなくなる。
最後の一言がなければ、完璧だったと思うけれど。
やはりクレアはシンの去っていったドアを睨んでいた。
どこかしら、前とは違う雰囲気で……。
そして、パイロット達は残された時間を無駄にしないように訓練をしていた。
主にクレアの技量向上になっているが。
クレア「この!!」
シン「甘い!!そんなんじゃルナにも勝てないぞ!!」
クレアとシンのインパルスが近接訓練をしていた。
性能差もあり、クレアのインパルスの猛攻にシンのインパルスが徐々に押され出し、少しずつ後退を始める。
クレア「とどめ!!」
追い込んだクレアのインパルスが模擬刀を大振りした瞬間、シンのインパルスがコクピット部に模擬刀を宛てがった。
シン「…俺の勝ちだな」
クレア「何で!?私のインパルスの方が性能が上なのに!!」
シン「お前はインパルスの性能に頼りすぎなんだよ」
2人は訓練を中止して、同時にコクピットから出る。
アレックス「クレア。君は確かに強いが、熱くなると動きが雑になる。まるで昔のシンのようだ。」
ナオト「前よりは良くなってはいるんだけどね」
クレア「うぅ…」
レイ「クレア。まだ乗れるか?今度は俺とやるぞ」
クレア「え?でもレイのグフは?」
レイ「俺は訓練用のディンで構わない。さあ、始めるぞ」
クレア「いいの?インパルスとディンじゃ性能が…」
レイ「性能だけで優劣が決まるわけじゃない」
クレア「分かったよ。後悔しても知らないからね!!」
レイとクレアがそれぞれの機体に乗り込む。
ステラ「シン、クレア…大丈夫?」
シン「ん?大丈夫だよ。クレアは強い。鍛えれば今よりもっと強くなれる。赤服は伊達じゃない。」
ルナマリア「そうよね。レイやシンの次に成績良かったのクレアだし」
シン「まあな、でもまだ早いようだけどな。見ろ」
ステラ「?」
シンが指差した方向を見ると、僅か数秒で模擬刀を喉元に突き付けられているインパルス。
ハイネ「おいおい、もう終わりかよ」
あっさりと終了した模擬戦にハイネが呆れたように言う。
クレア「何でディンがインパルスより早く動けるの!?グフでもないのに!!」
レイ「熱くなっているからだ。動きが雑になって動作が分かりやすい」
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