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とある物語の傍観者だった者
18話:黄金錬金
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「お、襲わないって」

「嘘なんだよ」

「う、嘘じゃない」

「声が震えているよ、信用できないんだよ」

「でも、オレは無害だ」

「性犯罪者の間違いなんだよ。テスラと病院であんなことやこんなことしたって聞いたんだよ。襲われたってテスラが言ってて泣いてたんだよ」

 めっちゃ警戒されてるじゃあーりませんか。

 つーか、テスラが泣いてたって……いや、待て。

「オレが襲ったんじゃない。オレがテスラに襲われたんだ」

「はん、そんな嘘は信じられないんだよ。じゃあなんでテスラは泣いてたの?」

「それは……」

 お兄ちゃんと合体できて嬉し泣きしたとは言えない。

 自惚れとか思われてキモすぎる。

「やっぱり答えられないんだったらそういうことなんだよ。とにかく私は急いでいるんだがら邪魔しないでほしいかも」

「まぁ例えお前がどれだけ忙しくてもオレは邪魔するがな」

「やっぱり私の身体が目当てなんだよ!!?」

「それは違う……ッ!!」

 つーか、この子をどうやって子萌先生ん所まで連れて帰ろう……

「それか提案があるんだよ」

「提案??」

 まさかのインデックスさんからの提案だ。

「私の身体は……本当は嫌だけど好きにするがいいんだよ」

「………」

 なんでこんな勘違いをされているんだろう。

「でも、それは私の身を守ってくれたらの話なんだよ」

「身を守るって……誰かに追われているのか??」

「違うんだよバカ。強いていうなら、追われているのは目の前にいるロリコンになんだよ」

「……確かに」

 反論の余地もなかった。

「私はこれからそこの建物に用があるんだよ。たぶん、魔術が絡んでいるんだよ」

「………」

「だから、私は調査しなければならないんだよ。でも、やっぱり怖いから付いてきてほしいんだよ」

「………」

 どうしよう、今ちょっと可愛く見えた……

 というか可愛く見せたのか、こいつ?

「嫌だと言ったら??」

「私はこの先ずっと貴方のことをロリコンって呼ぶもん。でも、付いて来てくれるならロリコンとはもう呼ばないんだよ」

「………」

 いや、オレが拒否したらお前は1人でアジトに乗り込めばいいだけの話なんだけども。

「ずっとロリコンって呼ぶよ??」

「………」

 苦渋の決断だった。

 いや、嘘。

「残念だが、ロリコンと呼びたかったら好きに呼べばいいさ。オレはここでお前の邪魔をする。ロリコンと呼ばれても、絶対に中に入れさせるわけにはいかない理由があるんだよ」

 そう、全てはあの子のためにだ。

「……やっぱりロリコンは何を考えているのか
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