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SAO−銀ノ月−
第十四話
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敵が消えるわけだから…視覚に頼る相手には、効果は抜群だ。

?動きが止まった。

《タイタンズハンド》のオレンジプレイヤー達とすれ違う一瞬に?全力で日本刀《銀ノ月》を抜き放つ!

「抜刀術《立待月》!」

高速移動してからの、すれ違いざまの抜刀術。

その剣閃の狙いは、アイツらの…戦闘力。

「う、うわっ!?」

すなわち、アイツらの防具に武器。

全てを切り捨てた。

日本刀を再び鞘にしまい、問いかける。

「…もう戦えないな。さあ、どうする?」

攻撃してきたオレンジプレイヤー達は、まだ放心状態だったが、リーダーの行動は迅速だった。

ロザリアは、すぐさまポケットから転移結晶を取り出した。

「転移?」

「させるか。」

速攻でロザリアの転移結晶を奪い、足で踏み潰す。

…もったいないことしたな…って、こんな時まで貧乏性だな、俺。

そんなことを考えながら、ロザリアをオレンジプレイヤー達のところへ投げ飛ばし、通常の転移結晶より色が濃い結晶を、アイテムストレージから取り出した。

回廊結晶。

ホランドが全財産はたいて買ってきた、指定した場所に飛ぶ結晶だ。

「これで全員、軍の牢獄に行ってもらう。」

そういう約束だからな。

俺の脅しともとれる言葉にも、ロザリアは強気な姿勢を崩さなかった。

「…もし、嫌だと言ったら?」

「死なない程度に両手両足ぶった斬って、回廊に投げ込む。?どっちが良いか、選べ。」

迷いの無い俺の言葉と瞳に、先ほど、武器と防具をたたっ斬られたオレンジプレイヤー達は、揃って自分の両手両足を見る。

?もしも、さっきの剣閃が、両手両足に向いたら…本当に五体満足でいられるか?
そう考えてしまったのだろう、オレンジプレイヤー達の顔が恐怖に染まる。

「コリドー、オープン!」

回廊結晶が砕け散って、転移する空間が現れる。

「畜生…」

オレンジプレイヤー達が続々と入っていき、髪を逆立たせたグリーンプレイヤーもそれに続く。

唯一残ったのが、ロザリアだった。

挑戦的な瞳で、俺を見据えている。

「…やれるもんならやってみなさいよ。グリーンの私に手を出したら、今度はあなたがオレンジに…」

言い終わる前に、ロザリアの服を掴む。

「や、止め?」

「昨日、お前に言わなかったか?…『黙れ』ってさ。」

その言葉と共に、ロザリアはコリドーへと姿を消した。

…いや、投げたんだけどさ。

一呼吸すると、呆然て立ったままのシリカに話しかける。

「怖い思いさせて、ごめんな…事前に言ってた方が良かったんだが…」

シリカは、俺の言葉に対して、フルフルと首を振ってくれた。

その優
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