第十四話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
敵が消えるわけだから…視覚に頼る相手には、効果は抜群だ。
?動きが止まった。
《タイタンズハンド》のオレンジプレイヤー達とすれ違う一瞬に?全力で日本刀《銀ノ月》を抜き放つ!
「抜刀術《立待月》!」
高速移動してからの、すれ違いざまの抜刀術。
その剣閃の狙いは、アイツらの…戦闘力。
「う、うわっ!?」
すなわち、アイツらの防具に武器。
全てを切り捨てた。
日本刀を再び鞘にしまい、問いかける。
「…もう戦えないな。さあ、どうする?」
攻撃してきたオレンジプレイヤー達は、まだ放心状態だったが、リーダーの行動は迅速だった。
ロザリアは、すぐさまポケットから転移結晶を取り出した。
「転移?」
「させるか。」
速攻でロザリアの転移結晶を奪い、足で踏み潰す。
…もったいないことしたな…って、こんな時まで貧乏性だな、俺。
そんなことを考えながら、ロザリアをオレンジプレイヤー達のところへ投げ飛ばし、通常の転移結晶より色が濃い結晶を、アイテムストレージから取り出した。
回廊結晶。
ホランドが全財産はたいて買ってきた、指定した場所に飛ぶ結晶だ。
「これで全員、軍の牢獄に行ってもらう。」
そういう約束だからな。
俺の脅しともとれる言葉にも、ロザリアは強気な姿勢を崩さなかった。
「…もし、嫌だと言ったら?」
「死なない程度に両手両足ぶった斬って、回廊に投げ込む。?どっちが良いか、選べ。」
迷いの無い俺の言葉と瞳に、先ほど、武器と防具をたたっ斬られたオレンジプレイヤー達は、揃って自分の両手両足を見る。
?もしも、さっきの剣閃が、両手両足に向いたら…本当に五体満足でいられるか?
そう考えてしまったのだろう、オレンジプレイヤー達の顔が恐怖に染まる。
「コリドー、オープン!」
回廊結晶が砕け散って、転移する空間が現れる。
「畜生…」
オレンジプレイヤー達が続々と入っていき、髪を逆立たせたグリーンプレイヤーもそれに続く。
唯一残ったのが、ロザリアだった。
挑戦的な瞳で、俺を見据えている。
「…やれるもんならやってみなさいよ。グリーンの私に手を出したら、今度はあなたがオレンジに…」
言い終わる前に、ロザリアの服を掴む。
「や、止め?」
「昨日、お前に言わなかったか?…『黙れ』ってさ。」
その言葉と共に、ロザリアはコリドーへと姿を消した。
…いや、投げたんだけどさ。
一呼吸すると、呆然て立ったままのシリカに話しかける。
「怖い思いさせて、ごめんな…事前に言ってた方が良かったんだが…」
シリカは、俺の言葉に対して、フルフルと首を振ってくれた。
その優
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ