第十四話
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」
確定だ。
俺は、《シルバーフラグス》と、何度か交流があった。
みんな、人の良い連中だったな…
《シルバーフラグス》のメンバーを思い出しながら、更に一歩前に出る。
「そこのリーダーに頼まれたんだよ。あんたらを《牢獄》に送ってくれ、ってな。」
「…ふーん。あんた、そんな死にぞこないのお願い聞いてあげるなんて、暇な人だねー…でも、私たちにたった一人で勝てると思ってるの?」
ロザリアは右手を上げる。
それが何かの合図だったのだろう、木立からオレンジプレイヤーが大量に出て来る…一人だけ、グリーンプレイヤーがいたが…
総勢10人。
前情報で買った、ロザリアを除く構成員の数と同じだった。
「ショウキさん!…あんな数、無理だよ!」
少し後ろに位置していたシリカが、俺と同じ場所までやってくる。
「大丈夫。…約束したろ?絶対に死なないし、お前を絶対に死なせない。俺は、約束を必ず守る…!」
シリカを後方に下がらせ、自分は前に出る。
その時、髪を逆立たせたグリーンプレイヤーの男が、思い出したように言った。
「あ、ロザリアさん。こいつ、アレじゃないッスか?傭兵《銀ノ月》とか言うイカレヤローッスよ。」
「ああ。あの、中層の連中相手に人助けしてるっていう奴ね。あんた、そうなの?」
取り巻きの言葉に、何かを思い出したようなロザリアは、こちらに向けて確認の質問をしてくる。
「そうだ。傭兵《銀ノ月》だ。」
俺の言葉に、《タイタンズハンド》の連中は笑いだす。
「クククッ…まさか、本当にいたとはねぇ…でも、《銀ノ月》が持ってる剣はレア武器だって聞いたことがあるし、ますます見逃せないわよねぇ?」
ロザリアの号令に、《タイタンズハンド》のオレンジプレイヤーたちは、一斉に思い思いの武器を構える。
「ショウキさんっ!!」
大丈夫だって…まったく、心配性だな。
俺は日本刀を抜かず、《抜刀術》の構えになる。
基本的に、ソードスキルは剣を抜いていないと発動出来ないため、武器を抜かない敵=諦めた。という方程式が、オレンジプレイヤーの脳内には成り立つ。
だが、むしろ《抜刀術》は、日本刀を鞘に入れておかないと使えない。
ここが隙。
大抵の相手が、油断して、迎撃準備をしているこちらに無策で突っ込んでくるのだ。
「死ねやァァァァ!」
オレンジプレイヤーたちが俺に迫る。
?視ろ。
視ろ、アイツらの武器、鎧、動き…アイツらの全てを視ろ。
目を瞑るな…!
まずは、高速移動術《縮地》にて、突撃してくる《タイタンズハンド》のオレンジプレイヤー達に、逆にこちらから突撃する。
「消えた!?」
前述の通り、目の前の
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