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SHIN プリキュア
第三話 決心
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終わろうとしている。残すは掃除。これが終われば私はソッコー家に帰りソッコー着替えてソッコーPCを点けてソッコー椅子に座ってソッコーのんびりする。もうアニメが見たい、早く見たい!だから早く学校から出たい!・・・毎日、そんなことを考えている。私、本当に何のために生きてるんだろう・・・。

「アニメ見るためなのかな・・・。」

私はここ最近ずっとこんな生活を送っている。それなりに楽しいし、息苦しいわけではない。でも、はぁ。さっきまであんなにテンション高かったのに、またこんな気分になってしまった。どうしてだろう、どうして私は自分の生きる意味を考えてしまうのだろう。そしてその答えが見つからないのだろう。ていうかぶっちゃけ友達なんていないわ私。はぁ、考えるんじゃなかった。またウツっぽくなってしまった。昨日帰り道もそうだった。毎日変えるときは同じようなことを考えてて、そしてこの気分になって・・・。

「あ・・・。」

ずっとブレザーの右ポケットに入れていたおもちゃみたいな携帯電話を取り出し、見つめる。そうだ、すっかり忘れていた。私は昨日、いつものちょっと憂鬱な帰り道でいつもと違う世界に巻き込まれたのだった。うーん、何だろう。これはもしかすると何かのチャンスなのかもしれない、そう何となく思った。自分を変えるというか、世界を変えるというか。よくわからないけど、このいつもと違う世界は私を呼んでいる気がする。プリキュア・・・、そう、プリキュアとか言ってた気がする。もしそれになれば私は、何か変われる・・・?
はたから見れば単純な人だって思われるかもしれない。でも、何だか直感的にそう思ったのだ。この憂鬱な気持ちから抜け出せるなら、もう一度あの人たちの話を聞いて見たい・・・。そう思った時だった。

―プルルルル

「わっ!!」

慌てて出た。何でって、ここ学校の中だから!電話持ち込んでるなんて先生にバレたらまずいから!!即座に物陰に隠れ、声を押さえて電話の主に言う。

「ごめんなさい今度はどなたか分かりませんが今学校なので後にしてもらえますか・・・。」

「あっ!ごめんね!わかったまた後で!あっ、そうだ!メイメイから聞いたよ!ジャンピングありがとね!とっても助かった!じゃあまた後でね!」

―ブツッ

・・・ア、アイさん?何か・・・、凄いタイミングだったな。

「・・・うむ。」

もしかしたらこれは何かの運命なのかもしれない。そんなことを、また何だか直感的に思った。よし、学校が終わったらこっちから電話してみよう・・・。






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