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SHIN プリキュア
第三話 決心
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なんぞにに気を使っているヒマなんてなかったし、それよりも非現実を否定するための試行錯誤で頭がいっぱいだった。だから全く気づかなかったのだが、今朝起きて冷静になった時手に痛みを感じ、よく見ると少し擦りむいていた。よくあることだ。その時は気づかなかったけどなぜか指先が切れていて「あぁ、あの時紙で切っちゃったのかな」みたいなこと。いわゆるそれだ。こうなった以上、おそらくもう私が考えられる範囲であの非現実を否定するケースは浮かばない。
そして私はいつも通りの登校へとしゃれ込むわけだが、その心境はいつもと違った。今私に何が起きているのか、これからどうなるのか。果たして次はいつあの方々にお会いすることになってしまのか。もやもやっとしているのが現状だ。
でも、それに対して凄く不思議なのだ。私は昨日あんなに異常な出来事に出くわして、信じられないようなものをいっぱい見せられて、凄く凄く疲れたし緊張したしドキドキしたっていうのに・・・なぜか、なぜか心は安らいでいるというか、不安な気持ちは全くないのだ。むしろ今までより体が軽い。気のせいだろうか。気のせいかな。

「うーん・・・。」

その時だ。

―プルルルル

「うわぁ!!」

突然例の携帯が鳴り始めた!うそうそどうすんのこれ、出ていいの?出ちゃっていいの私!?しかし落ち着いて考える余裕などなく、私は思い切って電話に出てしまった。すると聞き覚えのある声が聞こえた。

「アイ?」

この声は・・・もしかして。

「アイかメイ?」

もしかし・・・いや確定だ。この語尾は完全に昨日の毛玉だ。しかしアイってことはコレ間違い電話?マジで?そんなことあるのコレ!?おどおどしていると昨日の毛玉(名前は忘れた)はどんどん話し続けてしまった。

「買っておいたメイ。えっと何だっけメイ、そうそう赤丸ジャンピングとかいうやつメイ。これでよかったメイ?いっぱいあってよくわかんなかったけどたぶんこれだよねメイ?アイ?」

赤丸少年ジャンピング・・・?待てよ、何だかいやな予感がする。今日は確か・・・そうだ、週刊少年ジャンピングの発売日だ。一方赤丸少年ジャンピングは別に今日の発売ではないはず・・・ということはつまり今ヤツは

「母さんコレ頼んだやつじゃないよ!!」

「あらホント?ごめんなさいねどれも同じに見えたもんだから。」

「なんだよもー!」

「そんなこと言うんだったら自分で買えばいいでしょう!全く。」

「わ、悪かったよ・・・はぁ。」

現象を引き起こそうとしているに違いない!!!え?何でそんなに詳しいかって?い、いいじゃない別に!すきなのよ!マンガとかアニメが!・・・とにかく今はまず間違い電話であることを知らせて、たぶん頼まれたやつそれじゃないよ!って伝えなくては。これは、
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