暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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報告ね」

「ステア様も止めてくださいよっ!」

そんな騒ぎの果て、ようやく料理が完成した。調理室の床にへたり込んでいるプリメーラ達。タコに穢されたと喚いたアーフィに至ってはうつ伏せに倒れているまま。

「とりあえず試食ね。適当に見繕ってくるから待ってて」

唯一元気なステアが調理室を後にする。それから1分と経たない内に扉が開く。ステアが誰か連れて戻ってきたのか、と扉へと視線を向けるプリメーラ。

「あれ? 調理室で何やってるんだ?」

「ガーデンベルグ、シュヴァリエル」

声を掛けてきたのは2人の男性型“ヴァルキリー”だった。
1人は【ガーデンベルグ・ブリュンヒルデ・ヴァルキュリア】。
第一世代ブリュンヒルデ隊の隊長を担う、“戦計(せんけい)(つるぎ)”のコードネームを持つ。銀髪にアップルグリーンの瞳、黒の長衣・スラックスに灰色のロングコート姿。

もう1人は【シュヴァリエル・ヘルヴォル・ヴァルキュリア】。
第六世代ヘルヴォル隊の隊長を任された、“戦導(せんどう)鉄風(てっぷう)”のコードネームを持つ風嵐系最強の“ヴァルキリー”。オリエンタルブルーのツンツン頭、ワインレッドの目。前開き黒ハイネックタンクトップ・レザーパンツ・白のロングコート姿。

「ん? 料理を作っていたのかよ。珍しい、というよりは初めてじゃないのか?」

シュヴァリエルが大きなキャスター付ワゴンに置かれた数々の料理を見て驚いている。ガーデンベルグも続いてワゴンに歩み寄って、「何でまた料理なんかを?」とプリメーラ達に尋ねた。

「明後日、フェブルアーリ・フェムテはお父様の誕生日。何か贈り物をと思って、手料理に挑戦してみたのだけど」

「へぇ〜。見た目はちょっと崩れてるけど、美味そうじゃん」

プリメーラに料理をしている理由を聞き感心したガーデンベルグは、置かれた少し不格好な料理を見てそう褒めた。シュヴァリエルも「親父もこれは喜ぶな」と感嘆。

「でしょ? 今、ステア様が試食する誰かを連れて来るって出てったばっかり」

リアンシェルトが胸を張る。

「あ〜、だからあんな嬉々としてスキップしてたのか」

「ああいう時のステア様は何を仕出かすか判んねぇんだよなぁ〜」

シュヴァリエルはここに来る前にチラッと見かけたステアを思い出して少し身震い。ステアは途轍もなく頭の良い戦術・戦略家。戦場においては最強だろう。そこは尊敬している。が、ひとたび日常に戻ればそれはもう悪戯っ子なのだ。
だから日常で嬉々としている場合、何かしらの企みを考えている可能性がある。それを実際に目の当たりにしているシュヴァリエルは、今回も何かしら悪戯を考えているのではないか、と思った。

「とりあえず、先にどう? 結構量もあるし、2
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