防衛の要
96式艦上戦闘機『強風』、97式軽戦闘機《キ33》
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
真摯に努力を重ねる彼等の姿に、現場からの苦情も徐々に鎮静化して行きました。
1938年に制式化の九八式12.7ミリ固定機銃は、3年の時を経て作動時の性能安定化に成功。
嘗て苦情の嵐を浴びせた整備員達も、無故障機関銃と賞賛する程の信頼を獲得しています。
砂鉄から日本刀を鍛え上げる鍛冶職人の技術を参考に、発条の改良も試行中。
発条の改善に拠り、52gの弾頭が発射可能となる事が期待されています。
九八式12.7ミリ固定機銃の弾道は多少、上向きに変化する傾向が見受けられますが。
九九式エリコン20ミリ固定機銃と比較した結果、直進性は良好と判断されました。
当初は1挺に付き携行可能な装弾数は250発でしたが、改良を重ね1挺に付き500発まで増加。
弾頭に炸薬と発火剤を封入、着弾の衝撃で点火し機体内部の燃料タンク炎上を期待します。
信管が不要となり生産効率も向上、戦闘機隊は12.7ミリ機銃弾に統一し利便性が向上。
20ミリ及び7.7ミリ機銃弾は全て他機種に廻され、補給業務の円滑化に貢献。
当初は弾頭重量36gの12.7ミリ機銃弾で充分、と想定されていましたが。
諸外国の発動機は馬力を向上、防弾装甲が強化され火力の相対的な弱体化を懸念。
1932年に製造権を購入、国内生産の実績もある艦対空機銃。
1933年に国内製造を開始、初期故障は既に根絶済みな13.2ミリ機銃の装備を決断。
先ず航空機用の旋回機銃へ転用、後述する一式陸上攻撃機『連山』へ試験的に搭載。
主翼を強化した零式艦戦『烈風』21型は改造を実施、13.2ミリ固定機銃4挺に換装。
ホチキス艦対空13.2ミリ機銃は、弾頭重量52gの弾丸を初速950m/sで発射。
エリコン20ミリ機銃弾を参考に、鋼鉄と接触し高熱が生じる炸薬を詰め炸裂弾を開発。
52gの弾頭重量は弾頭重量36g、12.7ミリ機銃の軽量弾と比較し約1.5倍。
63gのブローニング機銃弾には及びませんが、互角に近い直進性の実現に努めています。
陸軍は≪九八式軽爆撃機≫同様に構造を簡素化、製造工程を削減する改設計を実施。
零式艦上戦闘機『烈風』の改造型ですが、生産は川崎が担当。
1941年に制式化の≪一式軽戦闘機≫、愛称『隼』は量産効率を向上していますが。
陸軍では製造費の低減を目論見、工程を見直し更なる簡易急造型の改設計を要求。
アルミニウムを節約し機体重量の増加、最大速力の低下を厭わず鋼製化を試作。
海軍では『烈風改』と仮称されていますが、陸軍では『隼2型』と呼称しています。
史実と比較し一式軽戦『隼』は機体強度が格段に向上、13.
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ