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機動戦士ガンダムSEED DESTINY〜SAVIOUR〜
desire 1 花見
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トはアレックスの変化に気づき、首を傾げる。
ナオト「どうしたの?悩み事?」
アレックス「ん?いや…ナオト。実は俺は桜はあまり好きじゃないんだ。いや、綺麗だとは俺も思う。満開に咲いて…それなのにすぐ散ってしまう。実際この桜もハイネが見つけなければ、どうなっていただろうな?きっと誰にも気づかれないで…」
この桜はハイネが哨戒任務中で偶然発見したのだ。
もしハイネが発見しなければ誰にも気づかれずに散っていたに違いない。
ナオト「…アレックス、一緒に散歩しない?」
アレックス「え?」
ナオト「いいでしょ?」
アレックス「あ、ああ…分かった。行こう」
アレックスとナオトは立ち上がるとその場から離れた。
喧騒の中、レイとルナマリアとクレアはそれに気づいていたが、無粋な真似はすまいと、自身の花見を満喫する。
アレックス「…やっぱり、シンとステラは仲がいいな。何か完敗、いや乾杯したい気分だ…俺達もああいう風に仲良くやれたら…」
ナオト「別にいいじゃない。シンとステラの恋と私達の恋は違うんだから、私達は私達の恋をってね」
アレックス「…そうだな」
舞い散る桜を見つめながらアレックスとナオトは歩き続けた。
おまけ
アレックス「で?何でいつの間にギルがここにいるんだ?」
ナオト「知らないよ。私に聞かないで」
そう。
何故が議長がここにいるのだ。
仕事はどうしたのだろうか?
タリア「さて、そろそろ港に帰るわよ。明日からはまた厳しい職務の連続…キャア!?」
シン「艦長!?」
やはり相当酔っていたのだろう。
踵を返そうとした瞬間、がくりとバランスを崩した。
酔い潰れたアーサーを投げ捨てたシンが駆け寄ろうとするが間に合わない。
しかし彼女は倒れなかった。
議長が彼女を抱き留めたから。
タリア「ぎ、議長…お手を…」
デュランダル「構わんさ、タリア。今日は随分と呑んでいたからね。たまには君も私を頼ってくれたまえ」
ナオト「わあ」
議長は艦長を抱き抱え、そのまま悠然と歩きだした。
艦長は最初は何やら言っていたが次第に沈黙した。
デュランダル「総員ご苦労。これより帰還する」
全員【了解!!】
花見を楽しんだ一団が歩きだした。
明日からの厳しい職務に表情を引き締めながら。
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