暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep48私が貴方と望む未来へ往く為に 〜Fate〜
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リッツアクション――

一瞬で距離を詰めて、左手のスティンガーを横一線に薙ぐ。ルシルは蒼い魔力で作り出した長槍を突き立てることで受け止めた。お互いに動きを停めて、お互いの顔を見詰める。私とルシルの交わる視線。するとルシルが口を開いた。

「ならば私も、セレスの従者としての最後の命令を遂行する。本気で行くぞ、フェイト。付いて来られるのなら付いて来い・・・!」

長槍を回転させてスティンガーを弾くルシル。私は体勢を崩されないように左手を引いて、独楽のように回転して右のスティンガー、続けて左のスティンガー、連続で斬り付ける。ルシルも長槍で私の連撃を受け流しては紙一重で避ける。押す。押す。押す。押す押す押す押す押す押す。

「はああああああッ!」

ルシルに反撃の隙を一切与えずに、私は前進しながら連撃を。ルシルは後退しながら防御を。ルシルから「くっ・・・!」って苦悶の声が聞こえた。直感が働く。私はルシルから距離を取って間合いを開けた。その直後に、私がさっき居たところに槍が3本落ちてきた。

――プラズマランサー――

間合いが開いたことで、ルシルはさっき詠唱した複製の力を発動してきた。撃ってきたのは私のプラズマランサーだった。数は18発。直撃コースはその内の9発。私はブリッツアクションで距離を取りつつ、同じランサーをスタンバイ。ルシルの誘導操作で今度は全弾向かってきた。

「プラズマランサー、ファイア!」

ルシルに警戒しながら、同じ数で迎撃。ルシルへ最接近するためのプロセスを考える。一度距離を開けたら最接近は難しい。ルシルの魔術もそうだけど複製術式も厄介で、それを許してくれない。何度も奇襲は通用しない。いくら力が制限されているからと言ってもだ。

――アクセルシューター――

――クロスファイアシュート――

――ソニックシューター――

――プラズマバレット――

ルシルの周囲に展開された、冗談じゃ済まされない数のスフィア。色からして、私となのはとティアナとヴィヴィオのものだ。ルシルは「これはどう対処する?」と言った後、指を鳴らして一斉に放ってきた。

――ブリッツアクション――

避け続ける。まずはそれからだ。放たれた魔力弾は軌道を変えることなく床に突き刺さっていく。助かった、誘導操作として追尾して来なくて。追尾してきたら対処が辛かった。

「その身に刻め」

――ニーベルン・ヴァレスティ――

回避し終えたその直後、背筋に悪寒が走る。シャルのカートリッジを1発ロードしてディフェンサー・プラスを展開した。ルシルが投擲してきたのは、装飾の施された美術品のような綺麗な長槍。拮抗は一瞬。槍は簡単にバリアを粉砕してきた。私は咄嗟にしゃがんでいたことで直撃は免れる。私はその場に留まることを良しと
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