暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep48私が貴方と望む未来へ往く為に 〜Fate〜
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は叫ぶように聞き返した。私とのこの戦いで、ルシルの今後が決まる。私が勝てば、ルシルは私の言うことを聞く。つまり対人契約が出来る。そして私が負ければ、ルシルは“神意の玉座”に帰還する。勝敗に関係なく、どっちにしてもセレスはルシルと別れることになる。それがセレスの望みだということも。本格的にセレスの考えが読み切れなくなった。

「フェイト。私は君に勝つつもりだ」

「え・・・?」

ルシルは何を言っているの? 私に勝つ? それってつまり私と対人契約しないで、また私の前から居なくなるということ? うそ、なんで? だってルシルも私のことが好きなんだよね? そのはずだよね?

「理由はどうであれ、私たちは世界に混乱を招いた。しかもその混乱の元凶が、私たちの時代の産物である魔術だ。私はそれの償いとして、再びシアワセを手にすることなく消えるつもりでいる。・・・すまないな、フェイト。また君と一緒に生きることが出来ない」

ルシルはそう言って頭を下げた。何か言わないと、と思うけど声が出ない。ただ歯を噛んで、“バルディッシュ”の柄をギュッと力強く握りしめる。ダメ。今は泣くべきときじゃない。
40mはある天井を仰ぎ見る。落ちつけ、心。私がルシルに勝てばいいんだ。息を吐きながら頭を下げたままのルシルへと視線を移す。

「ルシル。この5年で私だって強くなったつもりだよ」

ルシルが顔を上げる。余裕じゃなくて悲しげな表情。

「私があなたと望む未来へ往くために・・・!」

VS・―・―・―・―・―・
其は虚構の従者ルシリオン
・―・―・―・―・―・VS

≪Load cartridge. Limite break, Riot Zamber Stinger≫

“バルディッシュ”を、リミットブレイクフォーム・ライオットザンバーの二刀流、スティンガーにする。防護服はインパルスのまま。ルシルの魔術の手数の多さと威力からして、防御を捨てるソニックフォームは危険だと思うからだ。だけどマントだけ外す。陸戦時はインパルスで。そして空戦時は・・・。

(シャルに協力してもらって組んだセインテストフォームで・・・)

3日間の調査と並行して組んだ空戦形態の術式・雷天使セインテストフォーム。私がルシルと空戦をすることを想定した切り札。試験発動の時、かつてのルシルの空戦形態時の短距離限定速度と互角の数値を叩きだした。

(これで私は、空と陸の両方でルシルの速さに追いついたことになる)

シャルからのアドバイスを思いだす。私からは空戦を仕掛けちゃいけない。空はルシルの領域。そこに私から行くのは、何かしらの対抗策があると悟られるから、だという話だ。だからルシルから空戦を仕掛けてくるまでは陸戦で。

「ルシル、あなたを倒します!」

――ブ
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