暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep48私が貴方と望む未来へ往く為に 〜Fate〜
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ャル、本当に今までありがとう。私、きっとルシルと幸せになるから』

そして最後に、シャルにだけお礼を言った。するとシャルは『あなたが居れば大丈夫。ルシルをよろしくね♪』と返してきてくれた。胸の内に広がるシャルの温かな想い。私はシャルの背中を見詰めて、「うん」と強く頷いて応えた。

「行かせ――っがはっ・・!?」

ルシルが先に動こうとした瞬間、シャルが閃駆で先制攻撃。シャルはルシルの顔面を思いっきり振りかぶった拳で殴ってた。吹っ飛ぶルシルが床に叩きつけられて、3、4回バウンドして倒れ伏した。

「あなたが六課のみんなに与えた悲しみ、あと混乱とか、それら全てを今の一撃に込めた。痛かったでしょ? 重かったでしょ? 理由はどうであれ、それがあなたへの罰よ。行くよ、なのは!」

「うん! フェイトちゃん、頑張ってね・・!」

「うん! なのは達も気を付けて・・・!」

ここに私たちが来た時に、ルシルが立っていた転送装置へ向かうシャルとなのはを見送る。鼻を押さえたルシルが立ち上がって、2人を妨害しようとする。

――ブリッツアクション――

陸戦においての高速移動魔法でルシルに最接近。

――ハーケンスラッシュ――

“バルディッシュ”をハーケンフォームにして、その雷撃の鎌の刃を走らせる。ルシルはバック転しながら刃を避けて、私から距離を取った。私は転送装置の前に立ちはだかって、なのはとシャルの転送を妨害させないようにする。背中から2人の気配が消える。無事に転送を終えたようだ。

「残念だったね、ルシル。なのはとシャルは、セレスを止めに行ったよ」

ルシルの顔を見詰める。だけどルシルの表情は余裕。なのはとシャルがセレスの元に向かったのに、ルシルは余裕の表情を崩さない。そこから考えられることはただ1つ。

「元より彼女たちは通すつもりだった」

ルシルはそう返してきた。やっぱりルシルは始めから、なのはとシャルを通すつもりだったんだ。ならどうしてここで待ち構えていたのか。それはきっと・・・。

「私と戦うために、このエントランスホールで待っていたのルシル?」

「そうだ。フェイト、君をこの場で足止めすることこそ、私がセレスから承った最後の命令だ」

「最後の命令・・・?」

最後っていうのが引っかかる。ルシルの記憶を戻して、最後の命令として私と戦わせる。そこに何の意味があるのかが読み取れない。

「私がセレスから受けた命令は、現在私が出せうる能力を以って、全力で君と戦えというものだ。そして、私が負けた場合、私はフェイトの言うことを何でも聞く。私が勝った場合、セレスの望み通り、私は神意の玉座に帰還する、という戦闘後の結末付きだ」

「神意の玉座に帰還って・・・そんな! どうして!?」


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