暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep48私が貴方と望む未来へ往く為に 〜Fate〜
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少女として子供扱いは出来ないな。・・・2人とも綺麗になった」

「「「っ・・・!」」」

ルシルのかすかな笑みと一緒に、私たちに向けられた親しげな呼びかけ。今のルシルはまるで私たちが知っている、友達としてのルシル、私が好きになったルシルだ。ルシルが奥から中央に向かって歩いてくる。シャルもゆっくりと歩き出して、私となのはも続いて中央に向かって歩き出す。

「ルシル、もしかして記憶戻ってんの・・?」

「・・・ああ、憶えているとも。先代テルミナスによって召喚された契約での出来事も」

ホールに響く4人の靴音。そしてルシルとシャルの会話。ルシルの記憶が戻ってる。それはつまりセレスがルシルの記憶を元に戻したということだ。どういうつもりで? セレスはルシルに何をさせるつもりなの?

「記憶が戻っているなら、セレスが何をしようとしているのか教えなさい」

「教える義理はない。たとえ私は記憶が戻ろうと、セレスの従者であることに代わりはないのだから」

シャルの質問にルシルがそう答えた。セレスの従者だから、セレスの目的は教えないって。胸が締め付けられるような苦しみが生まれた。どうして私じゃなくて、いつも別の女性(ひと)がルシルの側に居るの?

「セレスはヨツンヘイム皇族の末裔かなんかでしょ?て言うか間違いなくさ。だったらアースガルドの筆頭であるセインテスト、その最後の王のあなたがよく従者と口に出来るよね」

「・・・そうだな。最初、彼女がヨツンヘイム皇族の末裔と知った時、真名を聞いた時、確かに殺意が沸いた。だが、彼女は現代を生きる人間だ。末裔だからと言って、私に恨まれる道理はない」

「まぁそれはそうね」

靴音を鳴らしながらお互いが徐々にホールの中央に近付く。私となのはは、ルシルとシャルの放つ空気に言葉を発することが出来ずに、シャルの後ろを付いていくだけ。

「ルシル。私となのははこれからセレスを止めに行く。変な儀式魔術を使おうとしているし。だからさ、大人しく道を開けてほしいんだけど」

シャルが歩みを止めるとルシルも足を止めた。私となのはも足を止めて、10m先に佇むルシルを見据える。

「我が手に携えしは確かなる幻想。・・・私がそれを許すとでも?」

「んー、別に許可なんて取る必要はないか。どっちにしろセレスを止めに行くことには変わりないんだし」

ルシルは複製術式や武装を使う時の呪文を詠唱。私たちは一斉にデバイスを構えて臨戦体勢に入る。私は念話でシャルとなのはに、『なのはとシャルは先に行って。ルシルの相手は私だから』そう告げる。

『解かってる。頑張んなさいよ』

『今度こそ、一緒に帰ろうね』

シャルとなのはが激励してくれた。私は『うん。ありがとう、なのは、シャル』と返す。

『シ
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