暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep47お姉ちゃんは妹を守るものだから 〜Hermana mayor〜
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発は外れた。ヴァリアブルシュートも残念ながら通用しなかった。

「ナイスフォローだ、ティアナ。前線の複雑な動きをちゃんと読んでる。今のフォローのおかげで、レヴィという子がメノリアに一撃与えられた」

お兄ちゃんが本当に驚いたように褒めてくれた。褒めてくれたことは、素直に嬉しいと思った。

†††Sideティアナ⇒ヴィータ†††

「うふ、ふふふ・・・あははは!」

ティアナのフォローもあって、笑い声を上げ続けるレヴィの拳打がメノリアの腹に突き刺さった。あたしとシグナムとレヴィはメノリアへの追撃、エリオにはフィレスの確保に動いてもらう。


「まだまだ行くよー!」

レヴィは心底楽しそうに、前のめりになっているメノリアの胸へと飛び回し蹴りを食らわし、メノリアを吹き飛ばすことでフィレスから遠ざけようとする。
だけどそんなに甘くはなかった。メノリアはレヴィの右足首をその真っ白な細い手でガッチリ掴んで、レヴィを地面に叩きつけて放り投げた。レヴィには悪ぃが、あたしとシグナムはそれを最大の隙として最接近。

「今度こそブチ貫けぇぇぇぇーーーーーッッ!!」

――ラケーテンハンマー――

「紫電・・・一閃!!」

先にあたしの一撃。メノリアは裾の長いウェディングドレスだって言うのに、スカートを優雅に翻しながら右足で“アイゼン”のヘッドの側面を蹴って軌道を逸らしやがった。“アイゼン”のスパイクヘッドが地面に突き刺さる。視界の端でメノリアを捉えると、シグナムの一撃を1回転することで躱して、上げたままの右足のかかとをシグナムの右頬に叩きこんでいた。

(コイツ、格闘戦も強ぇ・・・!)

あたしには魔族のランクとかそうゆうのは全然解かんねぇ。だけど、メノリアが普通じゃないのはどんなマヌケでも理解できる。これで中級。コイツの上にはさらに上級と最上級が居る。どんだけ化け物ぞろいだったんだよ、シャルロッテとセインテストの時代の奴らは。
あたしはすぐさま“アイゼン”を斜め上に切り上げるようにして振るう。シグナムもほぼ同時に、蹴りを食らった反動を利用して1回転、“レヴァンティン”をメノリアの首筋に向けて振るう。

――我が名はメノリア――

またとんでもねぇ衝撃波を放ってきやがった。この衝撃波の前に、あたしのラケーテンでも歯が立たなねぇ。吹き飛ばされたあたしは宙で体勢を整えて着地する。シグナムも同様に着地。

「どんどん行っちゃうよぉーーーーッ♪」

メノリアへと視線を向けると、レヴィだけが倒れていたことで吹き飛ばされなかった。そのおかげで、真っ先にメノリアへ立ち向かってた。

「遅れを取るな、ヴィータ・・・!」

「判ってる!」

急いでレヴィのフォローに回るために駆ける。あたしらより先に、ティアナとテ
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