暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス 自由の翼
転生後の経過……です。
[2/3]

[1] [9] 最後 最初 [2]次話
の決勝戦その日。私と一夏は何者かに拉致られました。その何者かに私は何か(・・)をされました。

具体的に言うと注射のような何かを用いたのか体に何かを注入されたのでしょうか?

その途中でうっすらと聞こえた声……意味は分からなかったですが。

『定着は成功だ……あとは経過観察が必要だな。』

『本当に良かったのか?人権問題だぞ?』

『ーーー構うものか。臨床試験最適な人体素体(モルモット)なんだ。利用し無い手はあるまいよ……成功すれば莫大な予算が降りる。』

『……勝手にしろ。』

こんな会話が聞こえて来ましたが、私の意識はそこで途切れました。

小学5年生の無力な姉弟に何ができるというのですか。

結局は。第2回モンド・グロッソの決勝戦を棄権した千冬姉が私と一夏を救出してくれたのです。その時にこう思いました。「強くなりたい」と。凛々しく、力強く、美しい。そんな千冬姉さんを超えた強さ。家族を守れるくらいの覚悟が欲しいと。

そして、私に訪れた変化。元来は黒い瞳だったのだが私が救出された後に私の双眸は虹彩異常を起こして紫雲英が花の如くな紅紫色に染まっていました。

身体検査を受けたところ「肉眼にナノマシンが定着したことにより虹彩が変化した。」と言う診察結果でした。

その何らかの処置のせいで私の眼に変化が起こったと言うわけです。

いろいろな検証の結果私の意思で視覚から脳へ送られる信号の速度を早めることができる事が分かりました―――最大値は視覚信号伝達の理論値を超えた速度上昇ですね。動体反射力も追従して上がります。

これは[越界の瞳(ヴォーダン・オージェ)]と呼ばれるものでした。これは後に進化することになるのですが今は触れないでおきます。

私は眼の検査と称した実験のために一夏と引き離されて暮らすことになりました。これには千冬姉も反対したのですが、政府高官から「失明の危険性もある。わかってくれ。」という言葉で突っぱねられていました。

世間は何故、ただの姉弟の幸せおも否定するのでしょうか……。自身の無力さに苛立ちながら半年後に退院できましたが。千冬姉はドイツに借りがあると言い残して家を空けていたようです。私が帰った時の一夏は「寂しかった」と泣きついて来たくらいですからねぇ。

その後一夏から聞いた話によると箒ちゃんの家族が急に引っ越して行ったらしいです。一夏に何も告げずに。これは一体どういうことなんでしょうか?

まぁ一応理解できました。原因は束さんにあるようです。

束さんはISを生み出した天災。ー――え?字が違う?気のせいです。

そんな彼女がISコアを468個作成した後失踪したようなのです。ISコアは、完全なブラックボックス。作成方法は同博士しか知らない。超国家政策に基
[1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ