暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep40悲しみの砲光は冬空を照らして〜Celestial Birds〜
[7/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「痛かっただろうがっ、このやろぉぉぉーーーーーッ!!」

――紫光掃破(ハーツイーズ・ドライヴ)――

まるでシャルちゃんやヴィータちゃんみたいなことを叫んで、特大砲撃をバリアの脇から撃った。レヴィの砲撃の方がファノの光線より威力が上なのか、光線を蹴散らしながらファノに向かって突き進んでいく。ファノは攻撃をやめて、だけどその場から動こうとしなかった。直撃。左サイドの真ん中の翼が吹き飛んだ。

「「・・・っ!?」」

やっぱりおかしい。まるでわざと攻撃を受けている感じだ。レヴィもファノを疑問の視線で睨みつけている。そんな私たちの戸惑いを余所に、ファノは両サイドの上と下だけの翼を大きく羽ばたかせて先端をこちらに向けた。

――風雅なる赫沫の散々華――

4枚の翼の先端をこちらに向け、無数の羽根を撃ってきた。私はアクセルフィンで、レヴィは瞬走弐式でそれぞれ射線上より退避する。

「ディバイン・・・バスタァァァーーーーッ!」

紫光(ハーツイーズ)・・・掃破(ドライヴ)!」

退避し終えたところで、私とレヴィはファノへと同時に砲撃を撃った。攻撃直後で動けないファノへと直撃。だけど右サイドの中と下の翼を吹き飛ばしたのは私の砲撃だけで、レヴィの砲撃はさっきのエクセリオンバスターのように弾かれた。ここである推測が立った。

「シュート!」

それの確証を得るために、たった今通用したディバインバスターを、修復された右サイドの翼に向けて撃った。案の定、私のディバインバスターは弾かれた。確定だ。

『レヴィ、今の見てどう思う?』

――英雄墜とせし散華の三つ首――

扇状に拡散してくる光線群を回避しつつ、同様に回避を行っているレヴィに尋ねる。するとレヴィはもう1度掃破(ドライヴ)を撃って、弾かれたのを見てコクリと頷いた。

『・・・どうやら1度受けた攻撃に耐性が付くみたい。これは下手に威力の高い攻撃を撃つと、わたし達の打つ手がなくなる。厄介』

そう、これはかなり厄介な状況だ。1度受けた攻撃の耐性をつくり、2度と決定打にならないようにする。どうしてファノが私たちの攻撃を避けなかったのか、これでハッキリした。私たちの攻撃手段を完全に無くし、ファノへの対抗手段を潰すためだ。

『さすがに気付いたようだな、高町、お嬢さん。犠牲の果てに手に入れた力だ。どうする? 攻撃すればするほどお前たちの打つ手が無くなるぞ』

アレッタ三佐の念話。その通りだ。低威力の攻撃だと決定打にならない。高威力の攻撃だと一撃で決めないと耐性をつくられる。一撃でファノを撃墜するほどの魔法じゃないと意味がない。それと気になったのが、犠牲、という言葉。一体何を犠牲したんだろう・・・?

『大人しく引け。今こそ管理局は変わらねばなら
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ