暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep40悲しみの砲光は冬空を照らして〜Celestial Birds〜
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局、誤解を解くことも満足に話すことさえ出来なかった。

「・・・まだ、なのはさん。まだ、いる・・・!」

「え・・・?」

神妙な面持ちで足元に拡がる海を見渡しながらレヴィはそう私に告げてきた。あの集束砲をまともに受けて無事なんて、正直信じられない。

「なのはさんは感じ取れないかもしれないけど、わたしにはハッキリと判るの。ファノという魔族が放つ神秘の脈動が――ぁが・・・っ!?」

――天壌翔けし赫羽の魔鳥――

今まで以上の疾さで海面から飛び出してきたファノの体当たり攻撃。胴体じゃなく大きく広げられた翼をまともに受けたレヴィは、身体をくの字に折って空高く吹き飛ばされた。

「っ・・・!? レヴィーーーーーーッ!!」

私はすぐさま空を舞うレヴィの元に飛んで受け止める。

「レヴィ!? しっかりして、レヴィ!!」

口元から流れる血を袖口で拭いながら何度も呼びかける。

『まずは1人だな。次はエースオブエースを撃墜する』

『『了解』』

――英雄墜とせし滅天の三つ首――

ファノの3つのくちばしから放たれる赤い3発の集束砲。レヴィを右腕で抱えながら、アクセルフィンで射線上から高速離脱する。
≪Excellion Buster≫

離脱し終えたと同時にファノへと“レイジングハート”を向けて、砲撃を撃った。だけど、確かにさっきはダメージを与えられたはずなのに、今度は穴を開けるどころか傷ひとつ付けることなく弾き返された。驚いていると、アレッタ三佐の念話が頭の中に響いてきた。

『どうした、高町。この程度で動きを止めているようじゃ生き残れないぞ』

――英雄墜とせし散華の三つ首――

くちばしから、今度は扇状に拡散してくる無数の光線を放ってきた。レヴィを抱えながらの回避が出来るほど甘くない攻撃。

――プロテクションEX――

私はカートリッジを1発ロードして、効果を高めたバリアを前面に展開、防御に徹する。

「ごふっ、げほっげほっ・・・なの・・・はさん・・?・・??・・・げふっ、わたし・・・あ、ごめん!」

なかなか止まない攻撃に耐えていると、私の腕の中で気を失っていたレヴィが目を覚ましたと思えば、すぐに謝りながら私から離れようと身体を捻る。

「ちょっ、動いて大丈夫なの!?」

「も、もう大丈夫・・・。戦闘中、ダメージにより気を失った場合、魔力を全て治癒に回すように設定しるから。もう戦闘続行できるまで回復した」

「・・・そう。それならいいんだけど・・・。もし辛かったら遠慮なく言って。ヴォルフラムで待機してるシャルちゃんかフェイトちゃんを呼ぶから」

ここはレヴィの言葉を信じて、彼女を支える腕を解く。レヴィは「ご心配なく」って笑みを浮かべてすぐ・・・


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