暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep40悲しみの砲光は冬空を照らして〜Celestial Birds〜
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的を絞って、急降下してきた。さらに「アレッタ三佐!」って呼びかける。

『敵を何かを語りたければ、まずは圧倒的な力で、相手をねじ伏せてからにしろ、高町!』

返答は敵意に満ちた拒絶の言葉。

≪Master !≫ 「なのはさん!」

聞く耳を持たないアレッタ三佐たちマルフィール隊。話が出来ないなら、聞いてくれないなら、戦ってでも話を出来るようにする。結局はこうなるんだろうな、と少し思っていた自分が居る。そう、いつもと同じだ。だから私は、マルフィール隊に勝って、話を聞いてもらう。

――エクセリオンバスター――

頭上から迫るファノに“レイジングハート”を向けて、砲撃を撃つ。エクセリオンバスターは真っ直ぐファノに向かっていく。自信からなのかファノは防御も回避もせずにそのまま突っ込んでくる。もしかしたら私と相討つことが目的なのかもしれない。“レイジングハート”はそれを察してくれて、高速移動魔法のアクセルフィンを発動。私をファノの軌道上から退避させてくれる。

『ぅぐ・・・!』『きゃ・・・!』『ぐお・・・!』

そして私の砲撃に真っ向から挑んだファノは、胴体に穴を開けて、赤い光粒子をまき散らしながら海に落ちていく。3人の苦悶の声が頭の中に響いてくる。これは予想外だった。まさかこんなにも簡単にダメージを与えられるなんて思いもしなかった。視界に入ったレヴィも私と同じことを思っているのか驚いた顔をしている。

「このまま倒します!」

だけど今がチャンスだと思ったみたいで、レヴィは両手をファノの方に突き出して前面にベルカ魔法陣を展開。周囲の魔力が集束していく。私は無意識にそれを止めるために口を開こうとした。あまりにも早く終わり過ぎる。もう少し話が出来ないか、お互いが理解できないまま、本当にこれで終わってしまっていいのか。

「レヴィ! 待っ――」

――紫光掃破(ハーツイーズ)昇華(エクステンド)――

止めに入る前に放たれる、レヴィのすみれ色の集束砲エクステンド。ハッキリと目視できるほどのソニックブームを生みだしながら直進していく。落下を続けるファノまでもう少しというところで、ファノの3つの頭部が迫る砲撃に向いた。
だけどファノは何もせずにレヴィの砲撃を受け入れた。ファノを飲み込んだ砲撃はそのまま海面に着弾して、炸裂。足元に拡がるすみれ色の半球上の衝撃波。威力はさっき私が撃った砲撃よりずっと上。私の砲撃で胴体に穴が開くんなら、レヴィの砲撃だと間違いなく原形を留めないほどのダメージのはず。

「・・・アレッタ三佐」

衝撃波も治まりつつあって、足元の様子を窺うことが出来る。見えたのは海にポッカリ空いた大穴。そこに海水が流れ込んで、大きな渦を作り出し始めた。まさかこんなにもあっさり終わってしまうなんて。結
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