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天使舞う、この世界
NO.11 レーティングゲーム
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ップを仕掛けはじめた。

「あの霧、大したことないにゃ。精々方向感覚を乱す程度にしか使えないにゃ」

「あのね、それはわかるけどもう少しオブラートに言いなさいよ」

辛口やなぁ。仙術も使える黒歌と比べたらただの霧なぞ価値はないだろ。でもさ、お前一応最上級悪魔並の力は持ってるんだぞ?この前三秒程だがTHE・WORLDが使えたらしいじゃねぇか。俺よりよっぽどチートだよ。

「白音〜!頑張れ〜!」

「ちょっと声量を落としなさい」

いや、あっちには聞こえてないのだが。それでも、なんか届きそうで怖い。何より、近くで聞いている俺の耳が痛い。

「何故!?なんで白音の可愛さがわからないの!?」

「それと声量は関係ないわよね!?」

まあ、それはさておきライザー・フェニックス陣営。
こちらは体育館に『兵士(ポーン)』三人と『戦車(ルーク)』を一人、運動場に『兵士(ポーン)』三人、『戦車(ルーク)』、『騎士(ナイト)』、『僧侶(ビショップ)』を投入してきた。『女王(クイーン)』は遊撃みたいだ。

「焼き鳥は随分と余裕ね。眷属の質はグレモリーが勝っているのに(トラップ)の一つもないなんて」

「その代わり、あっちには『フェニックスの涙』があるにゃ。それに、『(キング)』が不死身だから余裕なんでしょ?」

まあ、原作通りということか。違うのは、イッセーがすでに聖水を用意しているところだ。意外だな。

「さて、どうなるかしらね?」

「とりあえず、白音をリタイアさせた奴は八つ裂きにするにゃ」

「シスコンにもほどがあるわよ!」

「冗談にゃ。一厘は」

「それって九割九分九厘本気じゃない!?」

99,9%本気だった。とりあえず、ユーベルーナさんに神の、じゃなくて魔王の加護があらんことを。一応言っておくが、堕ちないよ。

「漸く動き始めたみたいにゃ」

祈っている最中に黒歌がそう言ったので、会場に視線を戻す。イッセー、白音は体育館に向かい、木場は単独で運動場に向かう。よく見ると、三人を霊力が覆っている。『破軍歌姫(ガブリエル)』の『行進曲(マーチ)』か?使えるようになったんだ。心なしか、動きが速い感じがする。
アーシアが万能サポート型になっている。『聖母の微笑み《トワイライト・ヒーリング》』よりも応用がかなり利くからな。判別できなければ諸刃の剣となるが。

「『天使』を順調に使いこなせ始めてるわね」

「でも、レイナーレの方が上手いにゃ。勘だけど」

それは当たり前だ。俺は『絶滅天使(メタトロン)』を何年も使ってるし、何よりアーシアは霊装を顕現できていない。矛しか顕現できていないのだ。盾も顕現できている俺とはかなり差がある。

「白音〜!お姉ちゃんがついてるよ〜!頑張れ〜!
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