暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep39それが僕たちの歩む道〜Belief and Pride〜
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手を地面につき跳ねて着地した。そしてガクッと膝を折って座り込んで、俯いたまま動かなくなった。
「はぁはぁはぁはぁ・・・・やった、のか・・・?」
ツェアシュラーゲン・シュピース。オリジナルはシャルさんの魔術・
雷牙閃衝刃
(
ブリッツ・ランツェ
)
。この3日間、捜査の合間に僕がシャルさんとの模擬戦の中で会得した遠距離魔法。グラナードとの決着のためだけに身に付けた魔法だ。
「はぁはぁはぁはぁ・・・・ふぅ・・・!」
息を整えて、“ストラーダ”を構えたままグラナードを見詰める。グラナードは動かない。でも倒したとも思えない。何か、嵐の前触れのような嫌な感じがする。十数秒くらい待って、警戒しながら近付こうとした。
「・・くくく、はははは、あーはっはっはっはっはっはっ! 最高だ! こいつは面白い! 前情報に無い魔法じゃねぇか! オレのフォヴニスがここまでボロボロにされちまうとはとんでもねぇッ! だがまだ足りねぇな! もっと! もっとだ! もっと激しいバトルをしようぜッ!」
急に立ち上がって高笑いを始めたグラナード。静かだった闘気が、一気に激しいものになった。だけど甲冑はボロボロのまま。復元する様子がない。あのままで僕と闘うつもり、なのか・・・?
「んあ? あーあ、拠点はもう落ちていたのか。まぁいいか。今さら関係ねぇや。あ? 何が関係ない? オレは何を言ってるんだ? あー、いや、いいのか。あーそうだ、もう関係ねぇ。そう、お前と闘えるなら、もう何も関係ねぇッ!」
――穿たれし風雅なる光爪――
残った右のハサミから放たれる翠色の砲撃。ソニックムーブで避けて、グラナードの様子を窺う。グラナードは兜を脱ぎ棄てて素顔を晒した。目は血走っていて明らかに興奮状態。レベルは最悪。
(さっきの、拠点が落ちた、というのはもしかして・・・)
だけどそれ以上に気になるのは、その言葉が本当なのかどうか。何かあればきっとキャロから連絡が入るはず。たぶん今は何か立て込んでいるんだ。その連絡を気持ちよく受け取るためにはまず、グラナードを倒すことに専念しないと・・・!
「何daよ、なに考えてNだよ? オreを見ろyO。そんなnじゃつまraねぇ闘いにnAっちまうdaろうが。だからOrEを見ろよ、騎士Eリオォォォォォーーーーッ!!」
今のグラナードは何か危険だ。本能が警告してくる。両手を地面について獣のような体勢を取ったグラナードは尾を、僕じゃなくて拠点の方角に向けた。
――フォヴニスの光――
まさか、そう思った時にはもう遅く、グラナードの尾からソニックブームを発生させるほどの高速砲撃が放たれた。振り向く。砲撃は一直線に拠点に向かっていって・・・炸裂した。大地に縦一線の傷を付けた後、遅れて爆炎が上がる。
「な・・・っ!?
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