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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep39それが僕たちの歩む道〜Belief and Pride〜
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うから。
わたしも2人の闘いを静かに見守り続ける。そして、どれくらい時間が経っただろう。ついに決着の時が訪れた。ガキィィン!っていう激しい金属音、ドサリと人が倒れる音、最後にガシャンとデバイスが地面に落ちた音がした。
「エリオ君!」
尻もちをついているのはエリオ君。勝ったのは騎士メルセデス、そして負けたのがエリオ君だった。エリオ君のデバイス、“ストラーダ”は柄の途中で折れていて、静かに地面に転がっている。わたしは急いでエリオ君の元に駆け寄る。
「はぁはぁはぁはぁ・・・・ごめん、キャロ・・はぁはぁ、僕、負けた、はぁはぁ・・・」
大の字になって丘に倒れこむエリオ君が、駆け寄ったわたしを見て謝ってきた。わたしはどう応えていいのか判らなかった。
「うん。負けちゃったけど、すごくカッコ良かったよ」
だけどわたしは自然に、そう大して実も無い言葉を口にしていた。もう少し気の利いた言葉でも言えば良かったのに、なんて激しく後悔。でもエリオ君は「そっか」って微笑んでくれた。カサって草を踏む音がした。振り向くと騎士メルセデスが側まで来ていた。
「どこ見てんだ? 引き分けだよ、騎士エリオ」
そう言って“ストラーダ”と同じように真っ二つに折れている白い槍、“デンメルング”を見せてきた。穂から石突まで余すところなくひび割れて、半ばあたりで折れているその槍を。それから“デンメルング”を待機モードにして、ランボルギーニ二佐に放り投げた。
「
鬼隊長
(
オヤジ
)
さん。そいつさ、よかったらこれからの世代の
局員
(
やつら
)
のために役立ててやってくれ。それで、役目を終えたら初期化して、オレの墓にでも供えてくれればいいさ」
「そいつが、お前の遺言か?」
「そうだな・・・。ああ、それが、オレがこの世界に最期に遺す
遺言
(
テスタメント
)
だ」
ランボルギーニ二佐とそう話して、騎士メルセデスは最後にわたしとエリオ君に振り向く。
「さて、と。そんじゃそろそろ逝くわ。なかなか楽しかったぜ、騎士エリオ。オレが最期の時間を過ごすには勿体ねぇくらいに充実した闘いだった、感謝してる」
「騎士メルセデス! あの! えっと、僕たち! 六課はカローラ一佐を裏切ってなんかいない!」
身体を起こしたエリオ君がそう言うと、騎士メルセデスは「だろうな」って返してきた。それってつまり知っていた、ってことになるのかな・・・?
「薄々は気が付いていたさ。冷静になりゃあ、おかしな点ばかりだ。だが、ボスはそうはいかねぇ。完全に絶望して、管理局を目の敵にしてるはずだ。それに付いてくサフィーロとトパーシオも当然だ。カルド隊ももうそろそろ限界だろうな。マルフィール隊はどうだかな」
嘆息して、踵を返してわたし達に背を向けた。
「なぁ騎士エリオ、
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