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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第百六十九話 帝国は余裕
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あー、聞いたわよ、幼年学校入校以前からズーーーッと一緒で下宿も部屋も一緒で職場も二人きりだって」
「他の参謀達を無視して、2人だけの世界に入り込んで、司令官と参謀長だけで何時も部屋にしけ込むんだって」
「えーーー、それってやっぱり、あれだよね」

「だよね」
「だからか、兵站統括部の子に聞いたんだけど、確かどっかの貴族のお姫様が誘惑したらしいけど、歯牙にも掛けなかったっんだって」
「えーーー、そんな話有るんだ」

「やっぱ、あの薄い本の内容は本当なんだね」
「二人とも格好いいのに、まさか薔薇とはね」
「だよね、萎えるわ」
「けどさ、どっちが受けでどっちが攻めかな?」


それ以来、金髪の大将と赤毛の参謀長は軍内部や貴族のパーティーで生暖かい目で見られるように成ったとか。






帝国暦485年8月1日

■銀河帝国帝都オーディン ミッターマイヤー邸  ウォルフガング・フォン・ミッターマイヤー

親友のロイエンタールが急遽会いたいと尋ねて来た。
「ミッターマイヤー急に済まんな」
「いや構わんが、急にどうした?」

「ロイエンタールさんいらっしゃい」
「奥方夜分遅く申し訳ありません」
「いえいえ」

エヴァに挨拶するロイエンタールだが様子が何か変だ。

おかしいロイエンタールが此ほど真剣表情をする事はあまりないのだが、いったい何があったんだ?

「私は席を外しましょうか?」
エヴァ、ナイスフォローだ、ロイエンタールの深刻さが判ったらしい。
「いや、奥方にも聞いて頂きたいのですが、構いませんか?」
「はい、けど宜しいのですか?」

「是非御願いしたいのです」
おい、ロイエンタールらしくないぞ、いったい何があった。

エヴァがコーヒーを持ってくるまでロイエンタールは無言でソファーに座ったままだ。
「実は、レテーナに子供が出来た2ヶ月だそうだ」
子供子供だと、まあ確かに、ロイエンタールなら子供の一ダースぐらいいても可笑しくないが、今までそんな話を一度も聞いたことが無いが、今回はどういう風の吹き回しだ。

「まあ、それはおめでとうございます」
エヴァ!空気を読んでくれ、一概におめでとうと言えるかどうか判らないだろう。
「ロイエンタール、誰の子だ?」

「貴方!」
エヴァが俺の腕を抓る。判っている無粋な質問だと判ってはいるが、ロイエンタールが黙りこくっている以上聞かないわけには行かないだろう。

「恐らくは俺の子だろう……」
真剣そうな表情でそう呟くだけのロイエンタールお前もう少し話せよ。
「でどうするんだ、彼女はどうしたいと言っているんだ?」

「レテーナは、生みたいと言っているんだが……」
「卿は反対なのか?」
また黙りこくって、お前らしく
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