暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep38ランスターの弾丸は全てを撃ち抜く〜My answer〜
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!?」
階段までもう少しというところでさらに強い振動。その所為で蹴躓いて転倒。それと同時に崩れていく床。床と一緒に落ちる前にアンカーショットを天井に向かって撃つ。
「はぁはぁはぁはぁ・・・危うく一緒に落ちるとこ――・・・」
「まだまだ甘いな」
アンカーショットで天井にぶら下がったままで居ると、背後からお兄ちゃんの声。しまった、と思った時にはもう遅くて、空を飛んでいるお兄ちゃんが黒銃の刃で魔力糸を切断した。未だに砂塵に覆われている下のフロアに落下する最中、あたしを見降ろすお兄ちゃんと視線が合う。少し楽しそうなお兄ちゃん。何だろう、こうしてお兄ちゃんと闘っているとあたしも・・・って・・・
「楽しいわけなぁぁぁぁいっ!!」
結構命がけなバトルを楽しめるほどの余裕も無いし、戦闘狂でもないから全然楽しくない。フローターを使って、フロア崩壊で巻き起こった粉塵で視界が最悪なフロアに降り立つ。
――クロスファイアシュート――
容赦なく降り注いでくる魔力弾の雨。紙一重で(ほとんど掠ってる)避けていると、魔力弾の起こす風で粉塵が少し晴れる。チラッと見えたお兄ちゃんに向かって、あたしも負けじとクロスファイアを撃つ。そこから始まったのがクロスファイアの応酬。でも下に居るあたしには圧倒的に不利な戦況。
(今すぐお兄ちゃんをあの高みから落としてやりたい)
本気でそう思い始めた。これではまるで兄弟ゲンカみたい。そう思ったとき「あ」って声を出す。あたし、今、少し笑ってた・・・?
本当に小さい頃に亡くしたお兄ちゃん。どんな形であれ、あたしとお兄ちゃんは今だけという時間に存在している。話せる場所に居る。触れられる場所に居る。そう、なんだ・・・あたしは、それが嬉しいんだ。
「どうしたんだティアナ。そんなので僕を越えて行けるのか?」
クロスファイアの雨が止む。この間に一手を打っておく。お兄ちゃんの挑発めいたその言葉に「あたしはお兄ちゃんを越えていく」って言い返す。
「そうか。それだったらこんなところで躓いているわけにもいかないな」
するとお兄ちゃんは少し黙った後、そう返してきた。粉塵が完全に収まっていって視界がクリアになる。見上げると、宙に静かに佇むお兄ちゃんが居た。あたしは「うん」と答えて、左の“クロスミラージュ”の銃口をお兄ちゃんに向ける。
「テスタメント幹部アグワマリナ。あなたを逮捕します」
「やってみてくれ。ティアナが今まで学んで高めてきたその力で」
あたしは“クロスミラージュ”をお兄ちゃんに向け、お兄ちゃんは白銃をあたしに向けてきた。睨み合い。すごく長く感じたけど、実際にしてみれば数秒間。
「「クロスファイア・・・シュートッ!!」」
同時に撃つ。あたしは11発。お兄ちゃんも
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