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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep38ランスターの弾丸は全てを撃ち抜く〜My answer〜
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大体10mくらい先の廃棄ビルの大き目な窓枠に向けてアンカーショットを撃つ。
「クロスミラージュ!!」
――失われし誓いの綺羅星――
アンカーの魔力糸を引き戻す勢いで、その場からビルの中へ全速離脱。それと同時に放たれた砲撃は大きくて、単なる防御じゃ簡単に貫かれるほどのものだった。ビルの中に入って幻術の魔法を用意をしていると、シャルさんからの通信が入った。
『スバル、そしてティアナ。私が代わりに行って戦うから、あなた達は――』
「いえ、このままあたしにやらせてください。妹のあたしが兄を必ず止めます」
シャルさんの言葉を半ば遮るようにそう言った。
≪Load cartridge. Fake Silhouette≫
その間にも2挺のカートリッジを1発ロードして、発動させたフェイクシルエットであたしの幻影を数体発生させる。あたしは現れた幻を見て、やっぱりすごいと驚く。訓練として本局で数回シャルさんのカートリッジを使って、イクシルエットを発動した。神秘を得たことで今までに無かった完全な存在感、気配がある。余程のことがない限りは絶対に気付かれないっていう自信がある。
(どこがいい? どこが1番迎撃しやすいポジション・・・?)
あたしは窓際からこのフロアの奥に進んで、射撃のベストポジションを探す。接近戦じゃまず勝てない。射撃の腕はお兄ちゃんがまだ上。砲撃の威力も、チャージ時間があんなに短いのに高い。ならお兄ちゃんが持っていない幻術を駆使して、お兄ちゃんを止めてみせる。
『2人がそう言うなら私は引っ込むよ。2人に1つアドバイスしとく。よく聞いてね。ゲヴァルトゼーレは最悪な性質なわりに性根が呆れるほど弱い。ある程度ダメージを与えれば簡単に引き剥がせる。それはつまり・・・』
このフロアの天井裏に潜り込んでいると、シャルさんからそんなアドバイスが送られてきた。それに、スバルもクイントさんとこのまま闘うことを決意したようね。
「つまり、兄を昏倒させるだけのダメージを与えればいいんですね・・・?」
元よりそのつもりだったことだ。ゲヴァルトゼーレなんていうイレギュラーが紛れこんだけど、どちらにしてもお兄ちゃんとは決着を付けないといけない。
『そうゆうこと。スバル、ティアナ。やらせて下さいって言ったんだから、絶対に勝つこと、いい?』
「はい! もちろんです!」
それっきりシャルさんとの通信を切る。ビル内にお兄ちゃんの不規則な足音が響いてきたからだ。天井裏から覗くと、左右に身体を揺らしてフラフラしながら歩くお兄ちゃんが見えた。このフロアの柱という柱の陰に待機させている幻影を動かす。タイミングは・・・もう少し、まだ早い、まだ、まだ・・・・今!
――クロスファイアシュート――
お兄ち
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