暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep38ランスターの弾丸は全てを撃ち抜く〜My answer〜
[5/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
大体10mくらい先の廃棄ビルの大き目な窓枠に向けてアンカーショットを撃つ。

「クロスミラージュ!!」

――失われし誓いの綺羅星――

アンカーの魔力糸を引き戻す勢いで、その場からビルの中へ全速離脱。それと同時に放たれた砲撃は大きくて、単なる防御じゃ簡単に貫かれるほどのものだった。ビルの中に入って幻術の魔法を用意をしていると、シャルさんからの通信が入った。

『スバル、そしてティアナ。私が代わりに行って戦うから、あなた達は――』

「いえ、このままあたしにやらせてください。妹のあたしが兄を必ず止めます」

シャルさんの言葉を半ば遮るようにそう言った。

≪Load cartridge. Fake Silhouette≫

その間にも2挺のカートリッジを1発ロードして、発動させたフェイクシルエットであたしの幻影を数体発生させる。あたしは現れた幻を見て、やっぱりすごいと驚く。訓練として本局で数回シャルさんのカートリッジを使って、イクシルエットを発動した。神秘を得たことで今までに無かった完全な存在感、気配がある。余程のことがない限りは絶対に気付かれないっていう自信がある。

(どこがいい? どこが1番迎撃しやすいポジション・・・?)

あたしは窓際からこのフロアの奥に進んで、射撃のベストポジションを探す。接近戦じゃまず勝てない。射撃の腕はお兄ちゃんがまだ上。砲撃の威力も、チャージ時間があんなに短いのに高い。ならお兄ちゃんが持っていない幻術を駆使して、お兄ちゃんを止めてみせる。

『2人がそう言うなら私は引っ込むよ。2人に1つアドバイスしとく。よく聞いてね。ゲヴァルトゼーレは最悪な性質なわりに性根が呆れるほど弱い。ある程度ダメージを与えれば簡単に引き剥がせる。それはつまり・・・』

このフロアの天井裏に潜り込んでいると、シャルさんからそんなアドバイスが送られてきた。それに、スバルもクイントさんとこのまま闘うことを決意したようね。

「つまり、兄を昏倒させるだけのダメージを与えればいいんですね・・・?」

元よりそのつもりだったことだ。ゲヴァルトゼーレなんていうイレギュラーが紛れこんだけど、どちらにしてもお兄ちゃんとは決着を付けないといけない。

『そうゆうこと。スバル、ティアナ。やらせて下さいって言ったんだから、絶対に勝つこと、いい?』

「はい! もちろんです!」

それっきりシャルさんとの通信を切る。ビル内にお兄ちゃんの不規則な足音が響いてきたからだ。天井裏から覗くと、左右に身体を揺らしてフラフラしながら歩くお兄ちゃんが見えた。このフロアの柱という柱の陰に待機させている幻影を動かす。タイミングは・・・もう少し、まだ早い、まだ、まだ・・・・今!

――クロスファイアシュート――

お兄ち
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ