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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep38ランスターの弾丸は全てを撃ち抜く〜My answer〜
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前を走るスバルに念話でそう言うと、スバルは『了解!』と返すんだけど、そのままお兄ちゃん達に突っ込もうとする。
「スバル!!」≪Buddy !!≫
すぐ前までクイントさんの疾走するウイングロードが迫って来ているというのに、スバルはそのまま突っ込んでいく。
「クロスファイア!!」
≪Shoot !!≫
だからあたしは左手に持つ“クロスミラージュ”を前に向けて、クロスファイアを6発撃つ。それと同時にスバルに飛びついて押し倒す。クロスファイアを避けるためにウイングロードの軌道を上に変更したクイントさんが、倒れ伏したあたし達の頭上を通り過ぎていった。
「何ボサッとしてんのよ! しっかりしなさい!」
≪また来ます!≫
かぶりを振っているスバルに右手を差し出して、スバルを立ち上がらせる。明らかに様子がおかしいのは判ってる。よく見れば、スバルの瞳にノイズが奔っているのが見えた。視覚障害? もしそうならスバルは下がらせた方がいい。
――嗚呼、目醒めよと声がする――
――ラウンドシールド――
――トライシールド――
そう思って声を掛けようとしたとき、上からお兄ちゃんの黄色い砲撃が降ってきた。
VS・―・―・―・―・―・―・―・―・―・
其は悲しき改革者ティーダ・アグワマリナ
・―・―・―・―・―・―・―・―・―・VS
“クロスミラージュ”と“マッハキャリバー”がシールドを張ってくれたおかげで直撃しなかった。
「え? なに――きゃぁ!?」
すごい速さで降下してきたお兄ちゃんは、あたしのお腹に手を回してどこかに連れて行こうとする。ウイングロードに踏み止まろうとしたけど、空を飛ぶお兄ちゃんの力に勝てるはずもなく、一瞬でスバルが視界から居なくなる。
「お兄ちゃ・・・ひっ・・・!?」
どうしてこんなことをしたのか聞こうとお兄ちゃんを見、顔の禍々しさに一瞬だけ息が止まった。お兄ちゃんの目は黒くて、虹彩が黄金。だけど、どこも見ていないような虚ろな目だった。そして両頬には鉤爪のような黒い影の紋様が浮かび上がっている。
あたしの視線に気付いたのか、お兄ちゃんの黒に染まる眼がギョロっと動いて、黄金に輝く虹彩があたしを見る。怖い。今のお兄ちゃんは何か生理的に受け付けることが出来ない恐怖そのものだ。
「ЖБティア∬♂ナΩ・・・」
「っ! お兄ちゃ――へ? えええぇぇぇぇぇッ!?」
お兄ちゃんはあたしのお腹に回している手を離す。すると当然あたしは飛べないから、地上に向かって真っ逆さまに落ちる。
≪Floater≫
地面までもう少しというところで、対象を浮遊させる効果を持つフローターを発動。ゆっくりと地面に着地して、あたしをあんな高いところから落としたお兄ちゃん
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