第十八話
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されているヴァーリに羨ましいって思ってしまうにゃ……)」
黒歌の顔がなんだか変な感じになってるんだが……
「むぅぅぅぅぅぅぅ!ヴァーリさん、ずるいです!」
アーシアは嫉妬なのかそんな事言ってるし……これって修羅場?
駅につき、それぞれの荷物を持ってホームに向かう。
俺たちはそれからそれぞれの家に帰ろうかとなったのだが……一人の男が現れた。
こいつは確か……ディオドラって奴だったか。
「アーシア?アーシアなんだろう?」
「…イッセーさんッ」
するとアーシアは俺の後ろに隠れて、怯える。
でもディオドラはそんなことをお構いなしに詰め寄ってくるもんだから、黒歌がディオドラの前に立ち塞がった。
「ちょっと?何でそんなにアーシアに近寄ろうとしてんのにゃ?」
「僕はお前みたいな犯罪者に話す口は持ち合わせていないんだよ……アーシア、僕だよ。忘れてしまったのかい?」
するとディオドラはオーフィスを避けて近づき、胸元を開いて傷を見せてきた。
その傷を見たとき、アーシアが反応する。
「も、もしかしてあの時の…」
「そうだよ。あの時は顔を見せることが出来なくてごめん…僕は君に命を救われた悪魔だよ」
……そうか、こいつが……!
こいつが……アーシアがああなっちまった元凶を作った男っ!!
ディオドラは笑顔でアーシアに触れようとしてくる…けど、俺はそれを遮りアーシアを護るように庇う。
「悪いが、俺のとこのアーシアはお前に怯えてんだ。お引きとり申し上げる」
「…僕はアーシアに話があるんだ。そんなに悪い事かい?」
ディオドラはさも当然のようにそんな風に言ってくるが、悪いが俺は最初からこいつのことを何故か敵視しまくっていた。
こいつに……アーシアを近づけてはいけない。直感的にそう感じた。
「アーシア、聞いてくれ。会合の時は挨拶が出来なくてすまなかった。僕はずっと君にお礼を言いたかった。あの時、君に救ってもらい、出会えたことは運命と思っている……僕は君のことが好きだ。僕の妻になってくれ」
…………はぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!?
ディオドラはそんなことを言って、そして俺の後ろに隠れているアーシアに近づいてその手を握って手の甲にキスをしようとした。
その時、アーシアはその手を勢いよく振り切った。
「ご、ごめんなさい…………私、イッセーさんが大好きなので貴方とは絶対に結婚できません!!!!」
そしてアーシアは……真っ向から求婚を即答で拒否した。
そんな光景を見て呆然とするソーナ会長とその眷属達。
これ……どう場を収めればいいのかな?
「とりあえずは、どうすればいいと思う?」
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