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機動戦士ガンダムSEED DESTINY〜SAVIOUR〜
第二十話 母親
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みたいな真似をさせて」

ルナマリア「いえ、艦長もFAITHというお立場ですので。その辺りのことは理解しているつもりです」

タリア「ふふ…」

ルナマリア「でもあの……」

タリア「え?」

ルナマリア「出来ましたら少し質問をお許し頂けますでしょうか?」

タリア「当然の思いよね。いいわよ、答えられるものには答えましょう」

ルナマリア「ありがとうございます。アレックスさん…いえ、アスラン・ザラが先の戦争終盤ではザフトを脱走し、やはり地球軍を脱走したAAと共に両軍と戦ったというのは既に知られている話です」

タリア「ええ、そうね。記憶を取り戻した本人もそのことを隠そうとはしないわ」

ルナマリア「ですが、今回のことは…あの、そんな彼に何かの嫌疑がある、ということなのでしょうか?私達は議長に特に信任されている方ということでその指示にも従っています。ですがそれがもし……」

タリア「そういうことではないわ、ルナマリア」

ルナマリアの言葉を遮るように言うタリアにルナマリアは内心首を傾げた。

ルナマリア「え……?」

タリア「あなたがそう思ってしまうのも無理はないけど、今回に関しては目的はおそらくAAのことだけよ」

ルナマリア「あ……」

タリア「彼が実に真面目で正義感溢れる良い人間だということは私も疑ってないわ。スパイであるとか裏切るとかそういうことはないでしょう。そんな風には誰も思ってないでしょうし」

ルナマリア「はい!!会話を聞いた限りでは、そんな様子は一向に見られませんでした!!」

タリア「でも今のあの、AAの方はどうかしらね?」

ルナマリア「あ……」

タリア「確かに前の大戦の時にはラクス・クラインと共に暴走する両軍と戦って戦争を止めた艦だけど。でも今は?オーブが連合の陣営に入ろうとしたら突然現れて国家元首を攫い、そして先日のあれでしょ?」

ルナマリア「はい」

タリア「何を考えて何をしようとしているのか全く分からない。どうしたって今知りたいのはそれでしょう」

ルナマリア「はい」

タリア「アレックスもそう言って艦を離れたのだけれど。でも彼はまだあの艦のクルーのことを信じているわ。オーブのことも。本当は戦いたくはないんでしょう」

ルナマリア「ああ……」

タリア「だからそういうことだと思っておいてもらいたいんだけど。いい?」

ルナマリア「あ…はい。でしたら私もあの……」

タリア「とにかくご苦労様。この件はこれで終了よ。いいわね?」

ルナマリア「はい」

タリア「モニターしていた内容もこの部屋を出たら忘れてしまって頂戴」

ルナマリア「はい、失礼します」

ルナマリアは敬礼すると部屋を後にした。

タリア「
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