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とある物語の傍観者だった者
16話:女難ノ相
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身と言ったけど、今はちょっと休憩中だから、貴様の要件だけを聞くのなら聞けるのよ!! だから言うだけ言ってみなさいよ!!』

 ………。

 めんどくさ……つーか、どうせ健康グッズ紹介しているテレビ番組観ているかカタログを眺めているか、あとは実践しているかの三択だろう?とは言えないな。

「じゃ、じゃあ言うけど、先日の件について、会ってちゃんと話したいんだけど…今から会えないかな」

『……忙しいって言っているじゃない』

 確かに言ってましたね。

 でも、

『分かったわ、なんか急に暇になったから会ってあげてもいいわよ』

「ありがとうございます吹寄さまっ!!」

「よかったじゃん」

 こうして、彼女と今日会うことになる。

 ただ、何故か、ファーストフード店『マクソ』でだが。







 店前で待ち合わせをして、店に入った。

「お、お前ってこういうの好きじゃないんじゃ……??」

 健康オタな吹寄たんにはどうもイメージしづらいが……どういう風の吹き回し??

「たまには私だって食べるわよ、バカ」

 そう言ってはバーガーとかポテトとかドリンクとか注文を頼み会計を済まして、一階は満席だったので二階へ目指す。

 そして、もうこれって誰かに仕組まれてるんじゃね?神様のイタズラだよね、って思うほどの遭遇を果たす。

「あらっ、上条当麻に土御門元春に青髪ピアスもいるわ。偶然ね」

「………」

 他にはインなんとかさんや巫女さんが席を陣取っていた。

 いや、お前らカミやんと合流するならオレも誘えよ!仲間外れにするなよ!と、言いたい所でしたが、よく見ればアニメで知っている展開じゃねーか。

 巫女さんは当然例の吸血殺しな姫神愛沙だ。

 で、向うの方はインデックスが誰よりも早くオレ達の存在に気付いては……

「あーーーっ、ロリコンが現れたんだよ! とうま、私を守って!!」

「「「「………」」」」」

 オ、オレはロリコンじゃねーし、他のお客さんたちにも変な目で見られるから大声で指差さないでくださーい!

 店内では静かに!!

 もちろん、隣にいた吹寄さんが黙ってない……

「近簿一二三、貴様はまた私を怒らす気なの?? ちょっとあっちで2人きりで話し合いをましょうか??」

「oh……」

 せっかく皆いたんだから一緒に食べたかった。

 このあと、オレは吹寄さんに説教された。

 マクソでロリコンが説教されている、そんな噂が学園都市に出回るのも時間の問題だった。
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