第173話 一夜を過ごすのはどこ?
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ついた。すると、
ナ「おい、俺達が泊まってる宿の前に誰かいるぞ。」
ウェ「あ、本当だ。」
フ「よく見えるな。」
グ「俺は全く見えないぞ。」
今ナツ達がいる場所から『蜂の骨』の位置までまだかなりの距離がある。滅竜魔道士は竜と同じくらいの視力、聴覚、嗅覚が優れている為、ナツとウェンディは見えても、他のメンバーには全く見えないのだ。
ショ「で、誰がいるんだ?」
ショールがナツとウェンディに問うと、
ナ「う〜ん・・・知らねぇ奴だ。」
ウェ「青い髪の毛の女の人です。」
ギルド内で青い髪の女はジュビアがいるが、当の本人であるジュビアは『謎の仕事』に行っており、クロッカスの街にはいない。
『蜂の骨』までの距離が縮まると、ナツとウェンディ以外のメンバーにもその姿がはっきり見えた。腰近くまである青くて長い髪の毛をそのまま下ろしており、コバルトブルー色のセーターに黒いフレアスカートを穿いている少女が『蜂の骨』を見つめていた。その少女がナツ達に気づくと、驚いたように少し目を見開いた。が、すぐに体をナツ達の方に向けると、
?「あの・・大魔闘演舞に出場している、妖精の尻尾の魔道士の方達ですか?」
エ「あぁ。そう、だが。」
ナ「俺達に何か用か?」
ナツが少女に問うと、少女はナツ達に気づかれないように小さく微笑んだ後、
?「運命の歯車が、逆回りし始めました。」
?以外「えっ???」
少女の言葉にナツ達の頭の中に?が浮かび上がる。
?「『極悪十祭』・・・」
ト「えっ・・?」
?「人間と悪魔の奈落の宴・・・」
ル「奈落・・・・?」
ナ「おい!どういう意味だっ!」
ナツが怒鳴りながら少女に問うが、
?「未来は今、誰も予想する事が出来ない、思わぬ方向へと進み始めた――――――――――」
ナ「お、おい!質問に答えろよっ!てめぇは誰なんだよぉっ!!」
ナツが少女の手を掴む前に、少女は霧のようにスゥと音も無く消えてしまった。
フ「き・・消え、た・・・」
静寂と沈黙が辺りを包み込む。
ハ「『極悪十祭』?」
最初に口を開いたのはハッピーだった。
シャ「人間と悪魔の奈落の宴って言ってたわよね。」
エ「『竜王祭』と似ているな。」
人間と竜の魔の宴
人間と悪魔の奈落の宴
リョ「思わぬ・・方向・・・?」
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