第173話 一夜を過ごすのはどこ?
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「ちょっと!止めなさいってばっ!」
ト「こ、こんなところで、魔法を使ったら・・・!」
ここは街中にある小さな酒場だ。滅竜魔道士であるナツ、実力は妖精の尻尾内でもトップクラスであるグレイ、妖精の尻尾の数少ないS級魔道士であり、聖十大魔道でもあるリョウ。この3人が同時に魔法を放てば、森の小川は藁の家のように簡単に吹っ飛んでしまうのは目に見えている。問題はそれだけではない。ナツ、グレイ、リョウは大魔闘演舞に出場している妖精の尻尾の魔道士だ。こんな大惨事が大魔闘演舞の主催者側に知られてしまったら、大魔闘演舞には出場出来なくなり、街の人達からは再びブーイングを食らうだろう。
マ「3人共喧嘩をするのは勝手だけど、たかが喧嘩で魔法を使うのはまずいよ〜!」
ルーシィ達が必死に静止の声を掛けるが、3人にはその声が聞こえていない。3人が魔法を放とうとしたその時、ナツとグレイの首根っこを掴んだエルザと、リョウの首根っこをバーカウンターに座ったまま腕を伸ばし掴んだマスターが、
ナ「うがっ!」
グ「うぎっ!」
リョ「ギャッ!」
3人の額と額と額をゴチーン!と音がしそうな勢いで正面からぶつけ合わせた。その様子を見ていたルーシィ達は「あっちゃぁ〜」「い・・痛そう・・・」と言いたげな顔をしたり、冷や汗を流していたり、ぶつかったのと同時に目を瞑ったりしていた。
エ「全く。お前達は大魔闘演舞に出場している魔道士だと言う事をちゃんと自覚しているのか?今ここで問題を起こすといったいどうなるか、後先考えてから行動しろ。分かったか?」
ナ&グ&リョ「あ・・あい・・・」
エルザの雷を食らったナツ、グレイ、リョウは素直に返事をした。それを見たマスターはまたビールを飲み始めた。説教はエルザに任せたと言う事だろう。
ショ「はぁ。危ない危ない。」
ウェ「一時はどうなるかと思いました。」
ショールとウェンディはほっと安堵の息をついた。
ユ「大魔闘演舞の間は、あまり喧嘩をしない方が良いと思うよ。ていうかグレイ、服は?」
グ「うぉあっ!いつの間にぃっ!?」
ト「さっきまで、着てましたよね・・・?」
フ「あいつの服はどうなってんだ?」
ちなみにグレイの服はさっきまで喧嘩をしていた場所に脱ぎ捨てられていた。いったいいつ脱いだのだろうか?
シャ「それより、あんた達がこれ以上ここにいたら、妖精の尻尾の評判も、この酒場も危険だわ。」
評議院からの評判は元から悪いというのに、更に悪くなってしまう。森の小川も妖精の尻尾の騒が
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