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初音島の剣闘士
◆4 呪いとの再会
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えば家族っていう記憶がない気がする。
こういう暖かな関係が俺にはあったのだろうか。
いや、過ぎ去った日々を思い返すのはよそう。俺には戻るべき場所と再会しなくてはならない親友がいるんだからな。

「そういや、今日カードショップに行くんじゃなかったのか?」
「あぁー、そういえば」


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 初音島商店街。島のショッピングモールみたいなところ。
服は古着屋から最新の流行物が並んでおり、
食であれば和から洋、中まで兼ね備えている。ここに孤独のグルメ家がいれば迷うこと間違いない。
娯楽はカラオケ、ゲーセン、映画館。普通に暮らす分では問題はない。
その一角、風景に溶け込めない派手な看板。「高く買い取ります」という意思表示。
見れば分かる。カードショップ「ハツネ」だ。

「へー、いろんなもんがあるんだなここって」
「本島に行かなくてもだいたいのものは揃ってるしな。カードショップなんてその最たる物だ」
「物好きしかやらないからな、カードゲームなんて」
「おいおい、デュエルディスクまであるのに物好きしかやらないってのは間違ってねぇか?」

 遊馬ん所ほどじゃねぇが、デュエルディスクを持ち歩いてる奴だってちらほら…

「バトルシティとかじゃ盛り上がってるでしょうけど、こんな辺境で持ち歩いてる人なんていませんよ」

 確かにあんまり持ち歩いてる奴は見かけない。
確かに俺が持ち歩いてる時に何度か二度見されたが…

 まぁ店の前で眺めてるのも飽きるので、義之と由夢の3人で店に入る。
音姫は後から合流するとかしないとか。セイトカイとかいうやつの仕事が残っているらしい。
中はそこそこ、デュエルスペースが中に入った直後にあり、カードは脇にある。
対戦がメインなのかもしれない。

 由夢は欲しいカードがあるとのことで一時離脱。
俺はといえばデッキに活用できるカードを探していた。
店内が初めてということで義之にも手伝ってもらっている。

「マジック・ジャマーにトラップ・ジャマー。そうじゃねぇんだよな…」
「お前どんなカードを探してるんだ?BKならブラスターとかエクスカリバーとかか?」
「いや、名前に『カウンター』がついてるカードが今は欲しいな。☆1BKとかも欲しいが…」
「ならこれとか、あとはこういうのは?」
「いいな、こういうのがいいんだ。あとは☆1BKっと」
「☆1BKなんて何に使うんだ?そりゃないことはないが、ちょっと使いづらいっていうか」
「これの事か?ならこれと、あと地獄の暴走召喚を使えば☆1が3体並ぶな」
「てか地獄の暴走召喚買うお金なんてないだろ」
「しまった。ストレージの中だった…」

 これは失念した。
☆1BKを入
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