◆4 呪いとの再会
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お互い初対面。初心者がダーク・ダイブ・ボンバーで1ターンキルされたような顔してる。
誰だという疑問と少女が2人でくつろいでる様に土足で入った申し訳無さ、義之は何故この場にいないのか。
というありとあらゆる感情がそんな顔を作り出してる。単純に唖然してるというわけじゃない。
そこに助け舟が入ってきた。そう義之だ。
彼ならこの状況を打破できる。そう、確信していた。
「誰だよこいつら!」「誰なんですかこの人!!」
お団子ヘアの少女とシンクロし、少々大きな声になる。
それはどうだっていい、重要な事じゃない。
「…さくらさん、何も言って行かなかったのか?」
「何もって、勢いよくふすまを開けたら朝食はまだか?っていやほんとに誰何ですか!!」
「こっちだって聞きてぇよ。この家にはさくらと義之しかいないって聞いて、次の日ジョギングから帰ってきたら、誰だよこいつら!」
「まぁまぁ、落ち着いて」
それもそうだ、熱くなってたのは間違いない。クールになろう。
そうやって落ち着いていくと、やっと話せる雰囲気かと悟る。
とりあえず義之がシャワーを浴びてこいと言ってくる。
ジョギング後で流した汗を綺麗さっぱり流してこいということだろう。
その間に彼女らに事情説明、その後俺にも、と言う流れだろう。
熱々のシャワーを浴び、汗を洗い流す。生前ではこんなものなかったが、使ってみれば滝と同じく清々しい。
少し威力が上がれば修行として使えるのではないだろうか?とも考えつつまた居間へ戻る。
時刻は9時半の少し前。朝食が並ぶ。お腹ならもう既にぺこぺこだ。
「つまり、昨晩兄さんの家に転がり込んできたのが、アリトさん、と?」
「そういうこった。…うめぇなこれ」
「女性じゃないならお姉ちゃんはなんにも言わないけど、どこの人?」
「実は俺もさっぱり。身の上を聞こうと思ったら遊戯王しようぜ!でそれっきりだからな。まぁいいやつなのは間違いない」
「ふーん」「へぇー」
朝食を流しこみつつ耳を貸す。
ポニテの方は『朝倉音姫』お団子の方は『朝倉由夢』
どちらも芳乃家の隣にある朝倉家の姉妹ということらしい。
この3人、兄弟同然に育ったらしく基本的に食事はもちろん、暇な時はこうやって顔を出すらしい。
「国なんて関係ないさ。デュエルさえ出来りゃ言葉が通じなくてもやっていける」
「や、さすがにそれは無理ですよ」
「お前らもデュエリストなんだろ?今度デュエルしようぜ。そうすりゃ俺の事も分かるだろ」
「な?これがアリトという奴だ」
「熱血漢、っていうの?勢いは渉くんに似てるね」
「あいつはただの変態だ」
などという雑談をしていく。
朝の朝食にこんな家族みたいな風景。悪くないな。
家族、家族か。そうい
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