暁 〜小説投稿サイト〜
とある物語の傍観者だった者
15話:回収不可
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を『回収』できなくても、テスラが一生懸命頑張って働いていたら監獄行きは免除され晴れてネセサリウスの一員となった。

 よかったな、テスラ。

 そして、

「というわけでして、2人のお邪魔をしてはいけませんので、私達は先にイギリスに戻りますね」

「まぁぶっちゃけるとそこの一般人Aを君の足枷にするワケだけども、それでも君が望むのなら好きにするがいいさ。頑張りたまえ」

「お気遣いありがとうございます、せんぱい♪ 明日のお昼にまではそっちに戻りまーす♪」

 ………。

 お前はいつから後輩キャラになった!??

「じゃ、お兄ちゃん覚悟は良い?」

「か、覚悟は良いかと訊ねている時点でどうかと……」

 獲物を狩る目をしてらっしゃる!!

 人を食ってそうな妖艶な目だ!!

「あーなんだか私もお邪魔みたいなんだよ。というか空気な私はとうまの所に戻るんだよ。テスラもひふみもお幸せになんだよ」

「ちょっと待って下さいインデックスさん! お願いですからテスラを説得させてーーー! お前だけが頼りなんだ!!」

「私、ロリコンな人が嫌なんだよ」

「そんなバカな!?」

 シスターが救われないオレを見放した。

 つーか、ロリコンが嫌いって、お前の口から言っては駄目だ。もうそれだけで特定の人物が死ねる。さすがにこの事実は黙っておこうか。

「じゃあね、テスラにロリコン」

「考え直してくれ、インデックスさ〜ん! そしてオレはロリコンじゃねぇ!!」

 今さっき名前で呼んでくれていたのにこの子までロリコン言われるのはキツい!!

 あぁ、いつの間にかインデックスはどこかへ去って行った。いや、カミやんがいるであろう病室に。

 そして、本当に回避不能。

「じゃあ、お兄ちゃん。今日も(・)寝かせてあげないんだから、いただきます♪」

「ふ、不幸だぁぁああああああああああああああ!!」

 なんでこうなった……?

 こうして、オレこと近簿一二三は思いがけない物語の最後で彼女と結ばれた。

 なんか、禁書の物語に勝手に巻き込まれてドタバタしたけども、オレから言わせてもらったらバッドエンドだけども、それでもあの子の笑顔は守れたかもしれないから、我慢するとしよう。

 いいんだ。オレが犠牲になれば世界が救われるんだ。きっと……









 などと、少しでも感動的な話しにしようとしたが内容も薄いし、修正は不可だろう。

 カエルの顔をした医者にコンドウさんは常時持っとかないと駄目だよねぇ…と、注意される始末。

 ナースさんからケダモノ呼ばわりされる始末。

 真相は、病室から廊下まで普通に聞こえていたり、その現場を覗き見したナー
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