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流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
19 孤高の怪物
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朝永班に支給連絡!!現場に向かって事態の確認を開始させろ!」

『こちら宮田班!現場の座標を転送されたし!インターネットシステムがダウンしている状態ではマップデータの受信ができない!!』
『こちら朝永班!了解!現場に急行する!』

「衛星からの映像に切り替えろ!」


インターネットが使えない状態では無線の連絡以外の情報のやりとりは難しい。
アナログなものに頼るしか無いのだった。
笹塚の指示でメインモニタに衛星からのリアルタイム映像が表示された。
するとそこに映っていたのは黒煙を上げる瓦礫の山だった。

「これは...ビルが消し飛んだ跡です...」

周囲の建物ほぼ崩壊していると言っても過言ではないが、特にその中心にあったビルは跡形もなく消え去っていた。
まるで大空襲でもあったかのようだった。
シドウは絶句した。
ビルが吹っ飛んだ場所から怪電波が検出されたということは先日の殺人事件と関係があるだけではなく、犯人、もしくはその関係者が電波人間である可能性が高まった。
ますます繋がっていく事件の因果関係にまるで誰かが書いた悪意に満ちたシナリオのようなものを感じた。

「恐らく電波人間同士の抗争があったものと思われます!!」

「電波人間同士の...抗争...」

つまりぶつかっている勢力は最低でも2つ以上、そしてどちらも電波人間、片方の勢力はValkyrie、そしてもう片方の勢力はValkyrieと敵対する理由がある者。
最悪の事態が思い浮かんだ。
デンサンシティにはWAXAが追っているディーラーの施設が幾つかある。

もしディーラーとValkyrieの抗争なら...
いや、待て。
なぜディーラーがValkyrieと対立する?
自身の縄張りであるデンサンシティで商売をしたから?
だとすればValkyrieの顧客だった殺された子供たちはディーラーに?

シドウは少しづつまとまっていく事態を考察しながら、自分の中で出つつある解答を否定しようとしていた。














「クソ....あのガキ...バケモノか」

安食はプライムタウンから約1キロ程離れたビルの上で左腕と脇腹をかばいながら腰を下ろした。
なんとかブライノイズの攻撃が直撃する前に廃ビルの窓から脱出することが出来たが、完全に逃れることは出来なかった。
左腕に関しては恐らく折れている。
脇腹は6センチほど裂け、血が流れている。
安食自身、状況の整理がついていなかった。
『エンドレス・ナイトメア』を受けて、倒れるどころか暴走してビルの半径50メートルを瓦礫の山に変えた。
そんな人間がいるわけがない。
安食はイレギュラーな事態を受け入れられずにいた。
そしてそれと同時に1つの大きなダ
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